ご当地バーガー
ご当地バーガー(ごとうちバーガー)とは、特定の地域の生産物や料理を使用したハンバーガー[1]。「ご当地グルメ」の一種である。
概要
[編集]ハンバーガーはアメリカ合衆国で誕生したと考えられている料理だが、その自由度の高さから世界的に普及し、当初の「牛肉のパテをバンズで挟んだ料理」から大きく広がってきた。
地元の名物料理を挟んだり、地産地消を目指して地元の生産物で作られるものも多い[1][2]。
ハードロックカフェは世界74カ国、174店舗を展開するチェーン店であるが、特定の国、都市の店舗でのみ販売しているご当地バーガーも存在する[3]。
ファストフードの大手企業マクドナルドは世界各国に展開しているが、以下のようにご当地バーガーを販売している[4]。
- アラブ圏
- マックアラビア - ライ麦を使用したバンズに、チキンのパテ、レタス、トマト、オニオン、ガーリックマヨネーズソース。
- 韓国
- プルコギバーガー
- シャンハイスパイスチキン - チキンをスパイシーに味付けしてある。
- ブラジル
- チェダーマックメルト - 牛肉のパテ、チェダーチーズ、オニオン。醤油ソースで味付けしてあるのが特徴。
- メキシコ
- インド
日本
[編集]日本では2010年時点で100種類を超すご当地バーガーが存在すると言われている[1]。上述のように地元料理や地元生産物で作られるご当地バーガーもあるが、中には生産物ではなくブラックバス、ブルーギルといった生態系に悪影響を及ぼす外来生物や、農作物を荒らすエゾシカ、イノシシといった害獣を駆除するついでに、それらを食材として有効活用しようと生まれたご当地バーガーもある[1]。
ご当地ハンバーガーの代表例として佐世保バーガーが挙げられるが、佐世保バーガーのように町おこし、地域活性化を目的としたご当地バーガーの開発が進められている[1][2]。
2009年から地域活性化を目的として鳥取県ではご当地バーガー日本一を決める「とっとりバーガーフェスタ」を開催している[6]。2010年には日本全国のご当地バーガー提供店舗を60店舗を集め、平井伸治鳥取県知事(当時)を名誉顧問として「全国ご当地バーガー連絡協議会」が設立されている。
台湾
[編集]台湾では南部にしか店舗がない丹丹漢堡が南部のご当地バーガー的存在である。
出典
[編集]- ^ a b c d e 松原好秀、新井由己『ザ・バーガーマップ: 首都圈版』幹書房、2010年、110頁。ISBN 9784902615708。
- ^ a b 木下健児 (2009年6月17日). “佐世保バーガーに続け! 「ご当地バーガー大集合」”. マイナビ. 2017年11月27日閲覧。
- ^ 高橋千広 (2017年5月12日). “ハードロックカフェで世界のご当地バーガーを堪能!「ワールドバーガーツアー」実食レポ”. 東京ウォーカー. 2017年11月27日閲覧。
- ^ 山口晴子 (2012年8月22日). “世界各国のマクドナルドにはご当地バーガーがあった!”. マイナビ. 2017年11月28日閲覧。
- ^ “インドのマック、伝統料理使った「ご当地バーガー」提供へ”. CNN.co.jp (2017年1月12日). 2017年11月27日閲覧。
- ^ “大山で「とっとりバーガーフェスタ」開幕 来場者ら舌鼓”. 山陰中央新報. (2017年10月9日) 2017年11月27日閲覧。
外部リンク
[編集]- ご当地バーガー図鑑 - 全国ご当地バーガー連絡協議会の公式サイト