アプリケーションストリーミング
アプリケーションストリーミング(英: Application Streaming)は、アプリケーションのインストールイメージについて、その各部の実行順序、依存関係等を解析し、その解析結果に基づいてバイナリを小さな単位(通常4キロバイト)に分割し、それをストリーミングサーバと呼ばれるサーバ上に登録し、クライアント側におけるユーザによるアプリケーション操作に応じて、その操作に必要なバイナリ部分を逐次配信するという方法である。
概要
[編集]アプリケーションストリーミングは、オンデマンドのソフトウェア配信の一形態である。
アプリケーションストリーミングの基本概念は、現代のプログラミング言語が生成し、オペレーティングシステム (OS) がアプリケーションを実行する方法に、その基礎がある。エンドユーザーがある特定の機能を実行するには、プログラムの一部のみで十分である。これは、クライアントのコンピュータに全て完全にインストールされていなくても良いことを意味する。必要な時に、必要な物を配送すればよく、ネットワークの帯域が細くても配信可能になる。
しばしば、アプリケーションストリーミングはアプリケーション仮想化と組み合わせて使われる。それゆえ、アプリケーションは伝統的な意味ではインストールされない。
ストリーミングサーバ
[編集]アプリケーションはパッケージ化され、ストリーミングサーバに保管される。パッケージ化やsequencingでは、要求に基づいて配信する方法と、予測に基づいて最適化して配信する方法の、両方が可能であるアプリケーションのイメージを生成する。[1]
アプリケーションの起動とストリーミング
[編集]エンドユーザーにとって、アプリケーションの最初の起動は重要である。パッケージングの過程は最初の起動を最適化できる。いったん起動したら、共有の機能が続く。これらの機能がエンドユーザーから要求されたら、似たような方法でストリーミングされる。この場合、クライアントがサーバからアプリケーションを引っ張ってくる。もしくは、バックグランドで、アプリケーション全体がサーバからクライアントに配信される。この場合、サーバがアプリケーションをクライアントにプッシュする。
利点
[編集]- 現代のアプリケーションの複雑さ故、多くの機能は決して使われなかったり、たまにしか使われなかったりする。それゆえ、オンデマンドでアプリーションを取得することは、サーバクライアント間のネットワークの利用としてはより効率的である。
- OSの移行を簡単にする。[1]
- アプリケーションの配備を高速化する。[1]
- ローカルで実行されるにもかかわらず、アプリケーションの管理を集中化させられる。[1][2]
実装
[編集]- Application Virtualization (App-V) TechCenter
- Symantec Workspace Streaming
- Citrix XenApp
- VMware ThinApp
- Endeavors Technologies
- AMS Z!Stream
脚注
[編集]- ^ a b c d “Desktop Virtualization Comes of Age”. Credit Suisse (2007年11月26日). 2016年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年3月3日閲覧。
- ^ Robert L. Mitchell (November 21, 2005). “Streaming the Desktop”. computerworld.com. オリジナルの2009年4月18日時点におけるアーカイブ。 2008年3月4日閲覧。
関連項目
[編集]- ストリーミング
- アプリケーションサービスプロバイダ (ASP)
- クラウドゲーム
- Software as a Service (SaaS)
- en:Application virtualization
- en:Communication as a service