カズベク山
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カズベク山 | |
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カズベク山、ジョージア側からの眺め。 | |
最高地点 | |
標高 | 5,047 m (16,560 ft) |
プロミネンス | 2,373メートル (7,785 ft) |
アイソレーション | 113.6キロメートル (70.6 mi) |
総称 | 様々な芸術にもしばしが登場するコーカサス山脈の名山 |
座標 | 北緯42度41分57秒 東経44度31分06秒 / 北緯42.69917度 東経44.51833度座標: 北緯42度41分57秒 東経44度31分06秒 / 北緯42.69917度 東経44.51833度 |
地形 | |
コーカサス地方における位置 | |
所在地 | ジョージアのシダ・カルトリ州 ロシアの北オセチア・アラニヤ共和国 |
所属山脈 | 大コーカサス山脈 |
登山 | |
初登頂 | 1868年、英国Alpine ClubのD. W. Freshfield、A. W. Moore、C. Tuckerの三人 |
プロジェクト 山 | |
カズベク山(カズベクさん、ロシア語: Гора Казбек、オセット語: Сæнайы хох)またはムキンヴァリ(グルジア語: მყინვარწვერი、氷の山の意)は、コーカサス山脈にある有名な山で、ジョージアのシダ・カルトリ州とロシア連邦の北オセチア・アラニヤ共和国の間にある[1]。
地理
[編集]カズベク山は成層火山で、標高は5,047メートル、ジョージアでは三番目に高く(シュハラ山とジャンガ山の次)で、コーカサス山脈では七番目の高山で、コーカサスの火山としてはエルブルス山に次いで二番目に高い。
カズベク山の山頂はジョージアのステパンツミンダの町(Stepantsminda)の西にあり、古来ここから眺める景色は山が近く、秀麗だといわれている。
1979年、カズベク山の周辺は当時のソ連政府によって「カズベギ自然公園」に指定されていて、コーカサス地方独特の植物が多く生えている。
交通
[編集]カズベク山はテレク川に削られている。この山の東側、テレク川に沿ってグルジア軍道(E117号線)が開通しており、ロシアのウラジカフカスからジョージアトビリシへ通じる[2]。
文化
[編集]- 神々から火を盗んで人々に与えたプロメーテウスの伝説は、ジョージアではアミラニ(Amirani)の伝説になっている。彼はその罪でカズベク山の標高4,000メートルの洞窟に幽閉されたされたといわれて、そこはジョージア正教会の草庵となっていて、かつてはアブラハムのテントがあったり、イエスの飼い葉おけがあったという伝説がある。
- 世界百名山は諸説あるが、深田久弥は彼の世界百名山ではカズベク山を第一に挙げている[3]。
- ステパンツミンダにはジョージアの作家であるアレクサンドル・カズベギ(Alexander Kazbegi)の像と博物館がある[4]。
- ロシアの作家のミハイル・レールモントフはコーカサス地方で流刑時代を過ごしていて、カズベク山を彼の詩にしばしば登場させている[5]。例えば、彼の詩物語『悪魔』(デーモン)第1部3連では、
原詩(ロシア語) | 直訳(日本語、GFDL) |
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と雄大なコーカサスの山々へ言及している[6]。
- ミハイル・イッポリトフ=イヴァーノフ作曲の組曲『コーカサスの風景』の第2曲「村にて」は、ロシアからグルジア軍道でカズベク山を見て、ジョージアへ入り最初の村での経験をもとにしている[7]。
- 小惑星(3477) Kazbegiはカズベク山にちなんで命名された[8]。
脚注
[編集]- ^ カズベク山(コトバンク) 2018年10月16日閲覧。
- ^ グルジア軍道:白と黒のアラグヴイ川を眺めた後、グダウリ経由でジュヴァリ(十字架)峠まで 2018年10月17日閲覧。
- ^ 深田久弥とアルマンの世界百名山。 2018年10月17日閲覧。
- ^ カズベギ(ジョージア国内ツアー) 2018年10月16日閲覧。
- ^ レールモントフの「テーレク河の贈りもの」 2018年10月17日閲覧。
- ^ 早稲田大学・菅原彩著『レールモントフの物語詩『デーモン』における語りの独自性』に引用。
- ^ イッポリトフ=イヴァノフ・組曲「コーカサスの風景」- 曲の概要(その2)- 2018年10月17日閲覧。
- ^ “(3477) Kazbegi = 1969 TP6 = 1979 KC1 = 1979 KH = 1982 FY1 = 1983 RV1”. MPC. 2021年9月12日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Kazbek on Peakware - 写真集
- カズベク山登山ルート (英語)
- カズベク(5047m) (ヤマレコ)