クリス・ユーバンク・ジュニア
2023年 | |
基本情報 | |
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本名 | クリストファー・リビングストーン・ユーバンク・ジュニア |
通称 | Next Gen |
階級 | ミドル級 |
身長 | 178cm |
国籍 | イギリス |
誕生日 | 1989年9月18日(35歳) |
出身地 | イースト・サセックス州ホヴ |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 37 |
勝ち | 34 |
KO勝ち | 25 |
敗け | 3 |
クリス・ユーバンク・ジュニア(Chris Eubank Jr.、男性、1989年9月18日 - )は、イギリスのプロボクサー。元WBA世界ミドル級暫定王者。イースト・サセックス州ホヴ出身。父は元世界2階級制覇王者のクリス・ユーバンク。
来歴
2011年11月12日、トラフォードのトラフォード・パークでデビュー戦を行い、4回1分16秒TKO勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った。
2014年11月29日、ロンドンのエクセル展覧会センターでEBU欧州・BBBofC英国・コモンウェルスイギリス連邦ミドル級王者ビリー・ジョー・ソーンダースと対戦したが、プロ初黒星となる12回1-2(114-115、116-113、113-115)の判定負けを喫し王座の獲得に失敗した[1]。
2015年2月28日、ロンドンのO2アリーナでタイソン・フューリー対クリスチャン・ハマーの前座でWBA世界ミドル級暫定王者ディミトリー・チュディノフと対戦し、12回2分11秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[2][3]。
2015年9月25日、エディー・ハーンのマッチルーム・スポーツと契約した[4]。
2015年10月9日、WBAはユーバンクがWBA世界ミドル級暫定王座を戴冠してから1度も試合をしていない為、ユーバンクの王座剥奪を決定したが、ユーバンク陣営が同月24日にトニー・ジーターとの対戦が決定していることや王座戴冠後に不活動状態となっていた理由を説明し、ジーター戦後に王座を返上することを表明、同月10日にアルフォンソ・ブランコ対セルゲイ・コミットスキーとの間で行われるWBA世界ミドル級暫定王座決定戦の勝者を同月25日に王座に認定することでWBAとユーバンク陣営が合意した[5][6]。
2015年10月24日、シェフィールドのシェフィールド・アリーナでWBA世界ミドル級13位のトニー・ジーターと対戦し、2回29秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した[7][8][9][10]。試合後に、上述のWBAとの合意に基づきWBA世界ミドル級暫定王座を返上した。
2015年12月12日、ロンドンのO2アリーナでゲイリー・オサリバンとWBA世界ミドル級挑戦者決定戦を行い、オサリバンが7回終了時に棄権した為TKO勝ちを収め、ダニエル・ジェイコブスへの挑戦権を獲得した[11]。
2016年3月26日、ウェンブリー・アリーナでBBBofC英国ミドル級王者ニック・ブラックウェルと対戦し、10回2分21秒ドクターストップによるTKO勝ちを収め王座獲得に成功したものの、試合直後にブラックウェルが意識を失い昏倒。病院へ搬送される事態となった[12][13][14]。また、1991年の試合で同じような事故が起こったことがあった父親のクリス・ユーバンクが、8回のインターバル中にリング内に入り、「もし、レフェリーが止めなければ、ストップがかからずに、このまま相手を叩きのめし続ければ、必ず怪我をさせてしまう。レフェリーが試合を止めないのであれば、私にはその判断が理解できないが、お前はレフェリーに任せておいてはいけない」「これからは相手の顔ではなく、ボディーを狙っていけ」とユーバンク・ジュニアにアドバイスを送る姿がテレビの映像に映し出されていた[15]。ブラックウェルは同年4月の時点で家族と会話出来るまで意識が回復した[16]。
2016年6月25日、ロンドンのO2アリーナでトム・ドランと対戦し、4回2分35秒TKO勝ちを収めBBBofC英国王座の初防衛に成功した[17][18]。
2016年7月5日、エディー・ハーンがケル・ブルック対ジェシー・バルガスと同日にゲンナジー・ゴロフキン対クリス・ユーバンク・ジュニアを行うと発表した[19]。
2016年8月8日、エディー・ハーンはクリス・ユーバンク・ジュニアとゲンナジー・ゴロフキンの対戦交渉は決裂したが(ファイトマネーを更に欲しがったため)、ケル・ブルックが同年9月10日にロンドンでゲンナジー・ゴロフキンとの対戦に踏み出す為のドアを開けたのだと発言した[20]。
2016年8月11日、クリス・ユーバンク・ジュニア陣営はトミー・ランフォードとのBBBofC英国ミドル級王座の指名試合の入札に臨んだが、ランフォード陣営のフランク・ウォーレン(クィンズベリー・プロモーションズ)が試合の興行権を落札した[21]。
2016年9月17日、同年10月22日にカーディフのモーターポイント・アリーナ・カーディフでトミー・ランフォードと対戦し、指名試合を制してのBBBofC王座の2度目の防衛を目指す予定だったが[22]、ユーバンクが練習中の負傷によりランフォード戦から撤退、BBBofC英国ミドル級王座を返上した[23]。
2017年2月4日、リー・バレー・ヴェロパークでIBO世界スーパーミドル級王者のレノルド・クインランと対戦し、10回2分7秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[24]。
2017年7月15日、ウェンブリー・アリーナで元WBO世界スーパーミドル級王者のアルツール・アブラハムと対戦し、12回3-0(118-110×2、120-108)の判定勝ちを収め初防衛に成功した[25][26]。
World Boxing Super Series
2017年10月7日、シュトゥットガルトのハンス=マルティン・シュライヤー・ハレで行われたWorld Boxing Super Seriesスーパーミドル級準々決勝でWBC世界スーパーミドル級3位のアブニ・イルディリムと対戦し、3回KO勝ちを収め2度目の防衛に成功、WBSSの準決勝に進出した[27][28]。
2018年2月17日、マンチェスター・アリーナで行われたWBSSスーパーミドル級準決勝でWBA世界スーパーミドル級スーパー王者のジョージ・グローブスと対戦し、12回0-3(112-117、112-116、113-115)の判定負けを喫しWBAスーパー王座の獲得と王座統一に失敗、IBO王座をグローブスに明け渡すと共にWBSSの決勝進出を逃した[29][30][31]。
2019年2月23日、ロンドンのO2アリーナでジェームス・デゲールとIBO世界スーパーミドル級王座決定戦を行い、12回3-0(114-112、115-112、117-109)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[32][33]。
2019年12月7日、ニューヨークのバークレイズ・センターでマット・コロボフとWBA世界スーパーミドル級暫定王座決定戦を行い、2回に左肩を負傷したコロボフが棄権しユーバンク・ジュニアが2回34秒TKO勝ちを収め4年ぶりに王座に返り咲いた[34]。
2021年1月10日、ウィルフリード・ザウアーラントのザウアーラント・イベントと契約した[35]。
2021年8月25日、WBAは暫定王座を廃止すると共に指名挑戦権を付与する措置を行った[36]。
2021年9月1日、ベン・シャロームのBOXXERと契約した[37]。
2022年2月5日、モーターポイント・アリーナ・カーディフでリアム・ウィリアムスと対戦し12回3-0(116–109、116–108、117–109)の判定勝ちを収めた[38]。
2022年10月8日、ロンドンのO2アリーナで2階級下のコナー・ベンと157ポンドのキャッチウェイトでの対戦が予定されていたが、ベンが禁止薬物のクロミフェンの陽性反応が検出されたため試合延期となった。イギリスで1990年代に行われた最大のビッグマッチの一つであったクリス・ユーバンク対ナイジェル・ベンの、その息子同士の対戦ということでイギリスで大きな話題を集めていた試合だった[39][40]。
2023年1月21日、マンチェスター・アリーナでリアム・スミスとノンタイトル12回戦で対戦し、2度ダウンを奪われ4回TKO負けを喫した。
2023年2月14日、クリス・ユーバンク・ジュニアが再戦条項を行使した[41]。
2023年4月17日、リアム・スミスとの試合記者会見で同性愛嫌悪的な問題のある発言をしたため、英国ボクシング管理委員会がユーバンク・ジュニアとスミスの両者に対して罰金を科した[42]。
2023年9月2日、マンチェスター・アリーナでリアム・スミスとノンタイトル12回戦のダイレクトリマッチで再戦し、10回1分45秒TKO勝ちを収めてユーバンク・ジュニアが雪辱を晴らすことに成功した。
2024年7月10日、BOXXERと契約した[43]
獲得タイトル
ペイ・パー・ビュー売上げ
開催年月日 | イベント | 販売件数 | テレビ局 | 備考 |
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2023年 | 1月21日クリス・ユーバンク・ジュニア vs. リアム・スミス 1 | [44] | 20万件Sky Sports | 20英ポンド[45] |
脚注
- ^ ヒューリーTKOでチゾラを返り討ち Boxing News(ボクシングニュース) 2014年11月30日
- ^ Eurbank Jr. dethrones interim champ Chudinov Fightnews.com 2015年2月28日
- ^ Chris Eubank Jr is the new Interim Champion 160 pounds WBA公式サイト 2015年3月1日
- ^ “Eubank Jr. Signs With Hearn, Added to Brook-Chaves Bill”. Boxing Scene.com (2015年9月25日). 2015年9月26日閲覧。
- ^ Khomisky/Blanco Winner Crowned Champion on October 25 WBA公式サイト 2015年10月9日
- ^ WBAで暫定王者が2人!? 月間MVPはメイウェザー Boxing News(ボクシングニュース) 2015年10月10日
- ^ Eubank Jr. crushes Jeter in two Fightnews.com 2015年10月24日
- ^ Chris Eubank Jr stops Tony Jeter in round two in Sheffield BBC 2015年10月24日
- ^ Chris Eubank Jr defends WBA title and eyes grudge match with O’Sullivan The Guardian 2015年10月25日
- ^ ユーバンクJr束の間の暫定王座防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年10月25日
- ^ Eubank Stops O’Sullivan WBA公式サイト 2015年12月13日
- ^ ユーバンクJrに敗れたブラックウェルが重体 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年3月28日
- ^ “David Haye to donate 10 % of ticket sales from Arnold Gjergjaj fight to Nick Blackwell”. Mirror (2016年3月30日). 2016年4月3日閲覧。
- ^ WBA Prayers for Nick Blackwell WBA公式サイト 2016年3月29日
- ^ “英ボクサーがKO後に昏睡、勝者の父は元ミドル級王者”. AFPBB News (2016年3月29日). 2016年4月2日閲覧。
- ^ ブローナー出頭、視聴件数は好調101万件 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年4月5日
- ^ Groves tops Murray, Eubank destroys Doran Fightnews.com 2016年6月25日
- ^ ジョシュアが7回KO勝ち、IBFヘビー級初防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年6月26日
- ^ Golovkin-Eubank Jr, Brook-Vargas Updates Fightnews.com 2016年7月5日
- ^ Hearn: Eubank chose not to take the fight Fightnews.com 2016年8月8日
- ^ Frank Warren wins Eubank Jr-Langford purse bid Fightnews.com 2016年8月11日
- ^ No GGG fight, but Eubank Jr vs. Langford is on Fightnews.com 2016年8月25日
- ^ Eubank Jr. vacates British belt, pulls out of fight Fightnews.com 2016年9月17日
- ^ Quinlan-Eubank collide Feb 4 in London Fightnews.com 2016年12月14日
- ^ Eubank beats Abraham, punches ticket to WBSS Fightnews.com 2017年7月15日
- ^ セルビー大差判定でV3、ノックアウトも防衛成功 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年7月16日
- ^ WBSS: Eubank score spectacular KO Fightnews.com 2017年10月7日
- ^ セルビー比嘉挑戦に名乗り、クローラがバーンズ下す Boxing News(ボクシングニュース) 2017年10月8日
- ^ Groves defeats Eubank, headed to WBSS final Fightnews.com 2018年2月17日
- ^ Groves retained his WBA Super Championship against Eubank WBA公式サイト 2018年2月18日
- ^ グローブスがユーバンクに判定勝ち、WBSS決勝進出 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年2月18日
- ^ Chris Eubank Jr wins IBO title after points win over James DeGale The Argus 2019年2月24日
- ^ WBC・S・ミドル級 ディレル王座返り咲き英国S・ミドル級対決はユーバンクに軍配 Boxing News(ボクシングニュース) 2019年2月24日
- ^ Eubank wins WBA interim belt when Korobov is injured Fightnews.com 2019年12月7日
- ^ “Chris Eubank Jr. Confirms Promotional Deal With Team Sauerland”. Boxing Scene.com (2021年1月10日). 2021年1月28日閲覧。
- ^ “WBA Eliminates Interim Titles Effective Immediately”. Boxingscene. 2021年8月25日閲覧。
- ^ “BOXXER announce their new signings: Chris Eubank Jr, Lewis Ritson, Caroline Dubois and more”. British Boxing News (2021年9月1日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ “Dazzling Eubank Jr outclasses Williams”. BBC Sport 2022年2月6日閲覧。
- ^ “Conor Benn fails drugs test; Chris Eubank Jr. fight hangs in the balance”. ESPN.com (2022年10月5日). 2022年11月24日閲覧。
- ^ “Conor Benn-Chris Eubank Jr bout off after failed drugs test”. ESPN.com (2022年10月6日). 2022年11月24日閲覧。
- ^ “Chris Eubank Jr. Will Pursue Revenge, Exercises Clause For Liam Smith Rematch”. Boxing Scene.com (2023年2月14日). 2023年2月14日閲覧。
- ^ “Liam Smith, Chris Eubank Jr. Hit With Fines By British Board Over Presser Conduct”. Boxing Scene.com (2023年4月17日). 2023年6月19日閲覧。
- ^ “Chris Eubank Jr. signs 'partnership' with Boxxer ahead of 'mega fights'”. Boxing Scene.com (2024年7月10日). 2024年7月10日閲覧。
- ^ “Chris Eubank Jr-Liam Smith PPV Numbers Revealed: ‘It Exceeded All Expectations’”. Boxing Social (2023年2月9日). 2023年2月14日閲覧。
- ^ “Chris Eubank Jr vs Liam Smith live stream: Pay-per-view price, talkSPORT coverage, TV channel and how to watch clash in Manchester”. talkSPORT (2023年1月21日). 2023年2月14日閲覧。
関連項目
外部リンク
- クリス・ユーバンク・ジュニア (@ChrisEubankJr) - X(旧Twitter)
- クリス・ユーバンク・ジュニア (@chriseubankjr) - Instagram
- クリス・ユーバンク・ジュニアの戦績 - BoxRec
前暫定王者 ディミトリー・チュディノフ |
WBA世界ミドル級暫定王者 2015年2月28日 - 2015年10月24日(返上) |
次暫定王者 返上により消滅 |
暫定王座決定戦 対戦者 マット・コロボフ |
WBA世界ミドル級暫定王者 2019年12月7日 - 2021年8月25日(廃止) |
次暫定王者 暫定王座廃止により消滅 |