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ゴールドティアラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゴールドティアラ
欧字表記 Gold Tiara[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 1996年4月25日
死没 2024年3月9日(28歳没)
登録日 1998年9月24日
抹消日 2002年2月22日
Seeking the Gold[1]
Bright Tiara[1]
母の父 Chief's Crown[1]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
生産者 Everest Stables Inc.[1]
馬主 吉田和子[1]
調教師 松田国英栗東[1]
競走成績
生涯成績 32戦9勝
中央:28戦7勝
地方:4戦2勝[1]
獲得賞金 3億8976万7000円
中央:2億8396万7000円
地方:1億580万円[1]
勝ち鞍
GI マイルCS南部杯 2000年
GIII ユニコーンステークス 1999年
GIII シリウスステークス 1999年
GIII かきつばた記念 2000年
GIII プロキオンステークス 2000年
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ゴールドティアラ[1](欧字名:Gold Tiara、1996年4月25日 - 2024年3月9日)は、日本で活躍したアメリカ産の競走馬繁殖牝馬。主な勝ち鞍は2000年マイルチャンピオンシップ南部杯。その他ユニコーンステークスシリウスステークス(以上1999年)、かきつばた記念プロキオンステークス(以上2000年)。

戦歴

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1998年11月に中京ダート1000mの新馬戦でデビューし、1番人気に応えて1.4秒差で勝利した。続く2戦は芝のレースに挑戦して勝ち切れなかったが、再びダートに戻った翌年の寒梅賞では0.7秒差で2勝目を挙げた。その後に再び芝のレースに挑戦するも結果は6戦して条件戦1勝どまり、しかし得意のダートではユニコーンステークスで北関東の女傑ベラミロードを破り、年末のシリウスステークスでも古馬に混ざって1番人気に支持され、人気に応えて勝利している。

翌年春にはダートのG1フェブラリーステークスに出走して2番人気に支持されたが、4番人気ウイングアローから0.1秒差の2着に敗れた。しかし続いて出走した交流重賞かきつばた記念では1.1秒差で勝利、更に続いてプロキオンステークスをレコードタイムで勝ち、更にはエルムステークスでの凡走を挟んでギャラクシーステークスでサンフォードシチーを破り、ウイングアローとの再戦となったG1マイルチャンピオンシップ南部杯ではウイングアローに4馬身差を付け優勝した。

11月には新設されたジャパンカップダートに出走したが、本馬場入場後に放馬してしまい競走除外となった。このアクシデント以後はコンスタントに出走を続けるも勝利できず、連覇を期して臨んだマイルチャンピオンシップ南部杯でも、この年になって台頭してきたアグネスデジタルの4着に敗れるなど満足な結果を残せず、2002年2月のフェブラリーステークス12着を最後に引退した。

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[2]およびJBISサーチ[3]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
1998.11.28 中京 3歳新馬 ダ1000m(良) 10 2 2 001.50(1人) 01着 R1:01.2(37.4) -1.4 0四位洋文 53 (ミナモトシャディー) 458
0000.12.13 阪神 千両賞 500万下 芝1200m(良) 9 8 9 002.90(2人) 02着 R1:11.2(36.1) -0.0 0幸英明 53 マルイチトリトン 456
0000.12.26 中山 フェアリーS GIII 芝1200m(良) 16 1 1 005.90(3人) 07着 R1:10.6(37.4) -0.8 0幸英明 53 タヤスブルーム 444
1999.01.24 京都 寒梅賞 500万下 ダ1200m(稍) 15 4 6 001.90(1人) 01着 R1:11.3(36.9) -0.7 0四位洋文 53 (ナリタワールド) 452
0000.02.21 東京 クイーンC GIII 芝1600m(良) 16 7 14 013.70(5人) 03着 R1:36.9(35.3) -0.3 0四位洋文 53 ウメノファイバー 446
0000.04.04 中山 クリスタルC GIII 芝1200m(良) 14 6 10 006.10(4人) 05着 R1:09.7(35.7) -0.5 0武豊 53 タイキダイヤ 438
0000.04.25 東京 NZT4歳S GII 芝1400m(重) 18 5 9 043.50(9人) 06着 R1:24.2(36.3) -0.8 0石崎隆之 54 ザカリヤ 438
0000.06.12 中京 中日スポーツ賞4歳S GIII 芝1200m(良) 18 4 8 010.40(4人) 04着 R1:10.1(35.2) -0.3 0高橋亮 53 サイキョウサンデー 454
0000.06.27 阪神 ゆうすげS 900万下 芝1200m(不) 12 6 7 002.70(1人) 01着 R1:10.6(35.4) -0.3 0武豊 53 メジロダーリング 458
0000.07.11 阪神 菩提樹S OP 芝1400m(良) 13 4 5 005.70(3人) 04着 R1:22.7(35.3) -0.8 0高橋亮 54 エイシンサンルイス 460
0000.10.02 中山 ユニコーンS GIII ダ1800m(良) 13 3 3 014.00(8人) 01着 R1:52.6(38.2) -0.4 0田中勝春 54 ベラミロード 452
0000.10.24 京都 秋華賞 GI 芝2000m(良) 18 4 7 027.10(8人) 16着 R2:01.2(37.9) -1.9 0田中勝春 55 ブゼンキャンドル 460
0000.12.11 阪神 シリウスS GIII ダ1400m(良) 16 2 3 002.30(1人) 01着 R1:23.1(36.4) -0.2 0武豊 54 (タガノサイレンス) 458
2000.01.23 京都 平安S GIII ダ1800m(不) 16 2 4 002.20(1人) 03着 R1:50.2(36.5) -0.4 0武豊 54 オースミジェット 462
0000.02.20 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(良) 16 3 6 005.40(2人) 02着 R1:35.7(36.2) -0.1 0武豊 54 ウイングアロー 446
0000.05.04 名古屋 かきつばた記念 GIII ダ1400m(良) 12 2 2 001.20(1人) 01着 R1:26.1 -1.1 0武豊 55 メイショウモトナリ 456
0000.06.18 阪神 プロキオンS GIII ダ1400m(重) 16 4 7 002.10(1人) 01着 R1:21.9(35.1) -0.2 0武豊 55 (エイシンサンルイス) 466
0000.09.02 札幌 エルムS GIII ダ1700m(不) 13 8 12 003.50(2人) 06着 R1:43.6(36.7) -0.8 0後藤浩輝 55 シンコウスプレンダ 464
0000.09.23 阪神 ギャラクシーS OP ダ1400m(稍) 9 8 9 001.80(1人) 01着 R1:22.5(34.7) -0.1 0福永祐一 56.5 (サンフォードシチー) 470
0000.10.09 盛岡 MCS南部杯 GI ダ1600m(良) 14 8 13 003.40(2人) 01着 R1:38.3 -0.7 0後藤浩輝 54 (ウイングアロー) 462
0000.10.28 東京 武蔵野S GIII ダ1600m(良) 16 8 15 001.70(1人) 05着 R1:36.0(36.6) -0.6 0武豊 57 サンフォードシチー 456
0000.11.25 東京 JCダート GI ダ2100m(良) 15 8 16 除外 0後藤浩輝 55 ウイングアロー 456
2001.01.29 東京 根岸S GIII ダ1400m(不) 13 1 1 005.00(2人) 04着 R1:22.8(36.2) -0.7 0武豊 57 ノボトゥルー 458
0000.02.18 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(良) 16 5 9 005.70(3人) 05着 R1:36.1(35.3) -0.5 0後藤浩輝 55 ノボトゥルー 456
0000.03.25 中京 高松宮記念 GI 芝1200m(良) 18 4 8 016.30(7人) 12着 R1:09.3(34.7) -0.9 0四位洋文 55 トロットスター 460
0000.05.13 東京 京王杯SC GII 芝1400m(良) 18 8 18 047.9(11人) 07着 R1:20.5(33.9) -0.4 0後藤浩輝 57 スティンガー 458
0000.05.30 船橋 かしわ記念 GIII ダ1600m(不) 13 1 1 00 - 00(2人) 03着 R1:38.4(38.4) -0.3 0蛯名正義 56 タマモストロング 459
0000.10.08 盛岡 MCS南部杯 GI ダ1600m(良) 9 4 4 00 - 00(4人) 04着 R1:38.0 -0.3 0蛯名正義 54 アグネスデジタル 486
0000.10.27 京都 スワンS GII 芝1400m(良) 13 3 3 016.30(6人) 08着 R1:21.6(34.5) -0.8 0幸英明 57 ビハインドザマスク 488
0000.11.18 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 18 6 11 121.0(15人) 18着 R1:34.5(34.8) -2.3 0池添謙一 55 ゼンノエルシド 486
2002.01.06 東京 ガーネットS GIII ダ1200m(良) 16 3 6 012.20(5人) 04着 R1:11.0(34.6) -0.7 0蛯名正義 57 ブロードアピール 470
0000.01.26 東京 根岸S GIII ダ1400m(良) 14 3 4 004.10(2人) 06着 R1:23.7(36.1) -0.9 0武豊 57 サウスヴィグラス 468
0000.02.17 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(良) 16 6 11 054.7(12人) 12着 R1:36.7(36.5) -1.6 0江田照男 55 アグネスデジタル 468

引退後

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引退後はノーザンファーム繁殖牝馬となり、4番仔ゴールデンハインドがオープン特別の札幌日経オープンと万葉ステークスを制している[4]。直仔からは重賞勝ち馬を出していないが、2番仔エンプレスティアラの仔ジュンブロッサムと3番仔ココシュニックの仔ステファノスが共に富士ステークスを制している[5]。2020年10月12日をもって繁殖牝馬を引退。ヴェルサイユリゾートファームに移動し、2021年からは引退名馬繋養展示事業の対象となり、余生を過ごす。

2024年3月9日朝6時、小結腸破裂のため死亡。28歳没。訃報は同日昼にYogiboヴェルサイユリゾートファームの公式X(旧Twitter)で明らかにされた[6]

産駒一覧

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生年 馬名 毛色 馬主 厩舎 戦績 供用 出典
初仔 2003年 ブラックチーター 青鹿毛 サンデーサイレンス 吉田和子 栗東・松田国英 6戦1勝 [7]
2番仔 2004年 エンプレスティアラ 栗毛 クロフネ 美浦堀宣行 2戦0勝 (繁殖牝馬) [8]
3番仔 2005年 ココシュニック 芦毛 栗東・松田国英 22戦3勝 (繁殖牝馬) [9]
4番仔 2006年 ゴールデンハインド 鹿毛 美浦・大竹正博 25戦6勝 [4]
5番仔 2007年 ロングロウ 芦毛 栗東・松田国英 23戦5勝 [10]
6番仔 2009年 ゴールデンクラウン 牡→ 青鹿毛 フジキセキ 美浦・大竹正博 24戦3勝 [11]
7番仔 2010年 ダブルゴールド 栗毛 ゴールドアリュール 1戦1勝 (繁殖牝馬) [12]
8番仔 2011年 ドリームティアラ 栗毛 ハーツクライ 美浦・加藤征弘 10戦1勝 (繁殖牝馬) [13]
9番仔 2012年 レパードクリフ 鹿毛 ディープインパクト 栗東・吉村圭司
名古屋角田輝也
7戦1勝(うち地方1戦1勝) [14]
10番仔 2014年 クロンヌ 栗毛 ダイワメジャー (有)シルクレーシング 美浦・菊沢隆徳 6戦0勝 (繁殖牝馬) [15]
11番仔 2015年 ロイヤルアフェア 牡→ 栗毛 ネオユニヴァース (有)シルクレーシング
→(株)ボンズ
→(同)JPN技研
美浦・古賀慎明
笠松尾島徹
→美浦・加藤士津八
高知・工藤真司
佐賀・九日俊光
小林・荒井朋弘
園田・山口益巳
→園田・尾原強
88戦10勝 (現役競走馬) [16]
12番仔 2016年 プテリュクス 栗毛 スマートファルコン (有)シルクレーシング 美浦・大竹正博 1戦0勝 (繁殖牝馬) [17]
13番仔 2017年 カリカンテ 青鹿毛 ベルシャザール 吉田和美 美浦・加藤士津八 6戦0勝 (繁殖牝馬) [18]
14番仔 2019年 タービンホール 栗毛 ディスクリートキャット 永田博之
→加治屋貞光
美浦・竹内正洋
浦和・宇野木博徳
川崎・栗林信文
14戦3勝 (現役競走馬) [19]
  • 2024年10月11日現在

血統表

[編集]
ゴールドティアラ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

Seeking the Gold
1985 鹿毛
父の父
Mr. Prospector
1970 鹿毛
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
父の母
Con Game
1974 黒鹿毛
Buckpasser Tom Fool
Busanda
Broadway Hasty Road
Flitabout

Bright Tiara
1989 栗毛
Chief's Crown
1982 鹿毛
Danzig Northern Dancer
Pas de Nom
Six Crowns Secretariat
Chris Evert
母の母
Expressive Dance
1978 芦毛
Riva Ridge First Landing
Iberia
Exclusive Dancer Native Dancer
Exclusive F-No. 10-a
母系(F-No.) (FN:10-a) [§ 3]
5代内の近親交配 Native Dancer 4x4=12.50% [§ 4]
出典
  1. ^ [20]
  2. ^ [21]
  3. ^ [20]
  4. ^ [20][21]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n ゴールドティアラ(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  2. ^ ゴールドティアラの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年11月1日閲覧。
  3. ^ ゴールドティアラ(USA) 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  4. ^ a b ゴールデンハインド”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  5. ^ ステファノス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  6. '^ 00年マイルCS南部杯の勝ち馬ゴールドティアラが死ぬ けい養先のYogiboヴェルサイユリゾートファームで”. UMATOKU | 馬トク - スポーツ報知 (2024-03-09JST13:35:00+0900). 2024年3月9日閲覧。
  7. ^ ブラックチーター”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  8. ^ エンプレスティアラ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  9. ^ ココシュニック”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  10. ^ ロングロウ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  11. ^ ゴールデンクラウン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  12. ^ ダブルゴールド”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  13. ^ ドリームティアラ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  14. ^ レパードクリフ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  15. ^ クロンヌ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  16. ^ ロイヤルアフェア”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  17. ^ プテリュクス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  18. ^ カリカンテ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  19. ^ タービンホール|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年10月14日閲覧。
  20. ^ a b c ゴールドティアラ(USA) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  21. ^ a b c ゴールドティアラの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年11月1日閲覧。

外部リンク

[編集]