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サモエード語派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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サモエード語派
話される地域西シベリア極北地帯
言語系統ウラル語族
  • サモエード語派
祖語サモエード語派
下位言語
  • 北サモエード語群
  • 南サモエード語群
ISO 639-5syd
Glottologsamo1298[1]
サモエード諸語の地理的分布(黄色の部分)

サモエード語派(サモエードごは、Samoyedic languages)またはサモイェード諸語(サモイェードしょご)は、ロシア連邦北部に住むモンゴロイドサモエード人が話す言語群。フィン・ウゴル語派フィンランド語ハンガリー語を含む)とともにウラル語族に属する。

分布域はカニン半島からタイミル半島オビ川エニセイ川流域のミヌシンスク盆地からサヤン山脈におよぶ。

最も多いネネツ語話者は3万人ほどいるが、その他の言語の話者は数十人から千人程度であり、ほとんどがテュルク諸語モンゴル諸語またはツングース諸語と同化したグループがいたため、すでに死語となってしまった言語も多い。

分類

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サモエード諸語の分布。

サモエード語派は次のような言語を含む。

フィン・ウゴル語派との関連性

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フィン・ウゴル語派とは早期に分かれたと考えられているが、母音調和など共通の性質を多く持つ。

基本的には膠着語で、名詞や、動詞時制主語および目的語人称による変化は接尾辞で示される。

数には単数・双数・複数の区別があり、また名詞の後につける所有接尾辞で所有を表す。これらの変化に伴う子音階梯交替も一部の言語にあり、フィンランド語などと類似する。


  1. ^ Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “Samoyedic”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History. http://glottolog.org/resource/languoid/id/samo1298