ディロン・ジー
カンザスシティ・ロイヤルズでの現役時代 (2016年3月11日) | |
基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | テキサス州ジョンソン郡クリーバーン |
生年月日 | 1986年4月28日(38歳) |
身長 体重 |
6' 1" =約185.4 cm 203 lb =約92.1 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2007年 MLBドラフト21巡目 |
初出場 |
MLB / 2010年9月7日 NPB / 2018年3月31日 |
最終出場 |
MLB / 2017年9月30日 NPB / 2018年4月21日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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ディロン・カイル・ジー(Dillon Kyle Gee, 1986年4月28日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ジョンソン郡クリーバーン出身の元プロ野球選手(投手)。右投右打。愛称はG Money/ジー・マネー(電子マネーの一種)[1]。
経歴
[編集]プロ入りとメッツ時代
[編集]2007年のMLBドラフト21巡目(全体663位)でニューヨーク・メッツから指名され、プロ入り[2]。
2010年9月7日のワシントン・ナショナルズ戦でメジャーデビューを果たした[2]。
2011年はチーム最多の13勝をマークしたが防御率4.96と悪く、WAR0.7とチームへの貢献度も低かった[2]
2012年は7月13日に右肩の血栓除去手術を受け、後半戦を全休した[3]。
2014年は開幕投手を務めたが、6月に故障者リスト入りし、約2週間ほどマイナーリーグで調整を行った。
2015年6月15日にDFAとなった[4]。6月23日に40人枠から外れる形でAAA級ラスベガス・フィフティワンズへ降格した[2]。10月5日にFAとなった[2]。
ロイヤルズ時代
[編集]2015年12月18日にカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結び、2016年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[5]。
2016年3月15日にマイク・マイナーの60日間の故障者リスト入りに伴ってメジャー契約を結び、40人枠入りした[6]。この年は先発よりもリリーフで投げる機会の方が多く、先発で14試合に対しリリーフでは19試合に投げた。トータルで防御率4.68・8勝9敗を記録した[2]。
2016年11月8日に40人枠から外され、FAとなった[2]。
レンジャーズ時代
[編集]2017年1月17日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[7]。3月31日に一旦自由契約なったが、4月2日にメジャー契約を結んで40人枠入りし、傘下のAAA級ラウンドロック・エクスプレスへ配属された。5月27日にメジャー昇格してからは4試合に登板したが、6月16日にDFA、18日にFAとなった[2]。
ツインズ時代
[編集]2017年6月20日にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結び[8]、22日に傘下のAAA級ロチェスター・レッドウイングスに配属された。翌23日にはメジャー契約となり、メジャーロースター40人枠に登録された。8月1日にメジャー昇格した[2]。しかし、9月30日にマイナー降格となり、メジャーのままシーズン終了を迎えられなかった。11月2日にFAとなった[9]。
中日時代
[編集]2018年1月4日に、NPBの中日ドラゴンズと契約したことが発表された。先発要員としての起用を見越しての契約で、背番号は60[10]。レギュラーシーズンでは、一軍公式戦の開幕当初から先発ローテーションの一角を担っていたが、4試合の登板で3敗を喫した。さらに、4月21日の対広島東洋カープ戦(ナゴヤドーム)で4試合目の先発登板を果たした直後に右手の不調を訴えたため、出場選手登録を抹消。抹消後の検査で血行障害を患っていることが判明したため、アメリカへの帰国を経て、5月上旬に患部の手術を受けた[11]。手術後も日本に戻らずアメリカ国内でリハビリに専念したため、一軍公式戦には4試合に登板したのみだった。オフの12月2日に自由契約選手として公示された[12]。
中日退団後
[編集]2019年1月29日に、Instagram上の自身のアカウントを通じて、現役を引退することを表明した[13]。現役引退後は不動産の所有者となる。プライベートでは飛行機の操縦に憧れ、資格の勉強に励み、ライセンスを取得した[14][15]。
投球スタイル
[編集]球種 | 投球 割合 |
平均球速 mph (kph) |
水平運動 in (cm) |
垂直運動 in (cm) |
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シンカー | 31 % | 91 (146) | -9 (-22) | 6 (14) |
スライダー | 22 % | 86 (139) | 1 (3) | 4 (11) |
チェンジアップ | 16 % | 84 (135) | -9 (-23) | 3 (7) |
フォーシーム | 16 % | 91 (146) | -6 (-16) | 8 (20) |
カーブ | 15 % | 78 (125) | 7 (17) | -5 (-14) |
オーバースロー[16]から最速94.8mph(約152.5km/h)[16]、平均91.2mph(約146.7km/h)のフォーシーム、平均90.8mph(約146.1km/h)のツーシーム、平均86.2mph(約138.7km/h)のカッターを投じる。変化球では平均83.7mph(約134.7km/h)のチェンジアップ、カーブ、スライダー[17]、ナックルカーブ[18]も持ち球としている。 チェンジアップは、持ち球の中で唯一、毎シーズン空振り率2ケタを記録している[17]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010 | NYM | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | .500 | 136 | 33.0 | 25 | 2 | 15 | 2 | 0 | 17 | 0 | 0 | 10 | 8 | 2.18 | 1.21 |
2011 | 30 | 27 | 1 | 0 | 0 | 13 | 6 | 0 | 0 | .684 | 706 | 160.2 | 150 | 18 | 71 | 4 | 14 | 114 | 6 | 1 | 85 | 79 | 4.43 | 1.38 | |
2012 | 17 | 17 | 0 | 0 | 0 | 6 | 7 | 0 | 0 | .462 | 463 | 109.2 | 108 | 12 | 29 | 0 | 6 | 97 | 0 | 1 | 56 | 50 | 4.10 | 1.25 | |
2013 | 32 | 32 | 2 | 0 | 1 | 12 | 11 | 0 | 0 | .522 | 841 | 199.0 | 208 | 24 | 47 | 0 | 7 | 142 | 4 | 0 | 84 | 80 | 3.62 | 1.28 | |
2014 | 22 | 22 | 0 | 0 | 0 | 7 | 8 | 0 | 0 | .467 | 570 | 137.1 | 128 | 18 | 43 | 0 | 5 | 94 | 3 | 1 | 61 | 61 | 4.00 | 1.25 | |
2015 | 8 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | .000 | 183 | 39.2 | 55 | 5 | 11 | 3 | 1 | 25 | 0 | 0 | 29 | 26 | 5.90 | 1.66 | |
2016 | KC | 33 | 14 | 0 | 0 | 0 | 8 | 9 | 0 | 0 | .471 | 551 | 125.0 | 146 | 24 | 37 | 3 | 6 | 89 | 1 | 1 | 67 | 65 | 4.68 | 1.46 |
2017 | TEX | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 61 | 13.0 | 17 | 4 | 6 | 0 | 2 | 10 | 0 | 0 | 10 | 6 | 4.15 | 1.77 |
MIN | 14 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 1 | 1 | .600 | 151 | 36.1 | 37 | 4 | 9 | 0 | 2 | 31 | 0 | 0 | 14 | 13 | 3.22 | 1.27 | |
'17計 | 18 | 4 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 1 | 1 | .600 | 212 | 49.1 | 54 | 8 | 15 | 0 | 4 | 41 | 0 | 0 | 24 | 19 | 3.47 | 1.40 | |
2018 | 中日 | 4 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | .000 | 111 | 27.0 | 26 | 5 | 7 | 0 | 2 | 16 | 0 | 0 | 14 | 12 | 4.00 | 1.22 |
MLB:8年 | 165 | 128 | 3 | 0 | 1 | 51 | 48 | 1 | 1 | .515 | 3662 | 853.2 | 874 | 111 | 268 | 12 | 43 | 619 | 14 | 4 | 416 | 388 | 4.09 | 1.34 | |
NPB:1年 | 4 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | .000 | 111 | 27.0 | 26 | 5 | 7 | 0 | 2 | 16 | 0 | 0 | 14 | 12 | 4.00 | 1.22 |
記録
[編集]- NPB
- 投手記録
- 初登板・初先発登板:2018年3月31日、対広島東洋カープ2回戦(MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島)、6回9安打6失点で敗戦投手
- 初奪三振:同上、1回裏に丸佳浩から空振り三振
- 初完投:2018年4月7日、対阪神タイガース2回戦(京セラドーム大阪)、8回4安打3失点で敗戦投手
- 打撃記録
- 初打席:2018年3月31日、対広島東洋カープ2回戦(MAZDA Zoom- Zoomスタジアム広島)、2回表にクリス・ジョンソンから犠打
- 初安打:2018年4月7日、対阪神タイガース2回戦(京セラドーム大阪)、7回表に桑原謙太朗から二塁内野安打
背番号
[編集]- 35 (2010年 - 2015年、2017年途中 - 同年終了)
- 53 (2016年)
- 36 (2017年 - 同年途中)
- 60 (2018年)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ Twins Players Weekend nicknames explained MLB.com (2017年8月24日) 2017年8月30日閲覧
- ^ a b c d e f g h i j MLB公式プロフィール参照。2017年6月24日閲覧。
- ^ Adam Rubin (2012年7月12日). “New York Mets' Dillon Gee set for second surgery, may miss rest of season” (英語). ESPN New York. ESPN. 2016年3月16日閲覧。
- ^ “Mets designate right-hander Dillon Gee for assignment”. Associated Press. ESPN. (2015年6月15日) 2016年3月16日閲覧。
- ^ Jeffrey Flanagan (2015年12月18日). “Royals sign Gee to Minor League deal” (英語). MLB.com. 2016年3月16日閲覧。
- ^ Jeffrey Flanagan (2016年3月15日). “Royals keep Gee by putting him on 40-man roster” (英語). MLB.com. 2016年3月16日閲覧。
- ^ T.R. Sullivan (2017年1月17日). “Texas signs Gee to compete for rotation spot” (英語). MLB.com. 2017年1月18日閲覧。
- ^ Steve Adams (2017年6月20日). “Twins Agree To Minors Deal With Dillon Gee”. mlbtraderumors.com. 2017年6月23日閲覧。
- ^ Key free agents for all 30 MLB teams MLB.com (2017年11月5日) 2017年12月30日閲覧
- ^ “中日ドラゴンズ 公式サイト - ドラゴンズニュース ★2018年度 新外国人選手獲得のお知らせ”. 中日ドラゴンズ公式サイト (2018年1月4日). 2018年1月6日閲覧。
- ^ “中日・ジー、先週末に右手血行障害の手術”. ベースボールキング (2018年5月9日). 2021年4月1日閲覧。
- ^ “2018年度 自由契約選手 公示”. NPB.jp 日本野球機構 (December 2, 2018). December 22, 2022閲覧。
- ^ “前中日ディロン・ジーが現役引退を表明 「チャンスをくれたドラゴンズに感謝」”. Full-Count (2019年1月29日). 2021年4月1日閲覧。
- ^ “Ex-MLB Pitcher-Turned-Entrepreneur Living Flight of Fantasy”. fortworthinc.com (2022年8月5日). 2023年9月11日閲覧。
- ^ Dillon Gee [@dillongee35] (2022年7月23日). "Flying airplanes is fun!!". Instagramより2023年9月11日閲覧。
- ^ a b c “Player Card: Dillon Gee” (英語). BrooksBaseball.net (2018年1月4日). 2018年1月4日閲覧。
- ^ a b “Dillon Gee Pitch Data” (英語). The Baseball Cube. 2018年1月18日閲覧。
- ^ “【中日】メジャー51勝ディロン・ジー獲得 「北米ルート」を再構築で13年以来米国人”. スポーツ報知 (2018年1月5日). 2018年1月18日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Dillon Gee stats MiLB.com
- 個人年度別成績 ディロン・ジー - NPB.jp 日本野球機構
- Dillon Gee (@DillonGee35) - X(旧Twitter)
- Dillon Gee (@dillongee35) - Instagram