コンテンツにスキップ

デヴィッド・クロス (ミュージシャン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デヴィッド・クロス
David Cross
2010年 デヴィッド・クロス・バンドにて
基本情報
生誕 (1949-04-23) 1949年4月23日(75歳)
出身地 イングランドの旗 イングランド デヴォン州 プリマス
ジャンル プログレッシブ・ロック
ジャズ・ロック
ポピュラー音楽
職業 ヴァイオリニスト弦楽器奏者、鍵盤楽器奏者、音楽講師
担当楽器 エレクトリック・ヴァイオリン
活動期間 1969年 - present
レーベル Noisy Records
共同作業者 キング・クリムゾン
ロバート・フリップ
デヴィッド・クロス・バンド
公式サイト www.david-cross.com

デヴィッド・クロス[注釈 1]David Cross1949年4月23日 - )は、イングランドのミュージシャン。ヴァイオリニスト弦楽器[注釈 2]奏者。メロトロン、ピアノやフルートも演奏する。ロンドン・メトロポリタン大学の音楽講師を務めている。

1972年から1974年までプログレッシブ・ロック・バンド「キング・クリムゾン」のメンバーだった事で知られる。

略歴

[編集]

デヴォン州プリマスに生まれる。地元の学校に通っていた時にヴァイオリンを習い始め、同州の都市エクセターのカレッジに入ってから音楽と演劇を学ぶ[1][注釈 3]

1969年、フォーク・ロック・トリオのザ・リング(The Ring)のメンバーとして活動[1]

1972年、キング・クリムゾンロバート・フリップとのジャムを何度か行った後、フリップが結成した新しいキング・クリムゾンに加入した。アルバム『太陽と戦慄』(1973年)と『暗黒の世界』(1974年)の制作に参加し、1974年7月にアメリカ・ツアーが終了すると脱退した[注釈 4][2]

以後、幾つかのバンドに参加しながら、ソロで活動する。

1999年頃に音楽レーベル「Noisy Records」を設立し[3]、2004年からはデヴィッド・クロス・バンドを率いて活動している[4]

2015年、旧友フリップとのコラボレーション作品『スターレス・スターライト』を発表し[5]、同年4月に来日[6]

2016年8月、ディスクユニオン新宿プログレッシヴ・ロック館で一日店長を務める[7]

ディスコグラフィ

[編集]

キング・クリムゾン

[編集]

デヴィッド・クロス&ロバート・フリップ

[編集]
  • 『スターレス・スターライト』 - Starless Starlight (2015年) ※ロバート・フリップとのデュオ作品

ソロ / デヴィッド・クロス・バンド

[編集]
  • 『備忘録』 - Memos from Purgatory (1989年)
  • 『ビッグ・ピクチャー』 - The Big Picture (1992年)
  • 『破滅への試行』 - Testing to Destruction (1994年)
  • 『エグザイルズ』 - Exiles (1997年)
  • 『クローサー・ザン・スキン』 - Closer Than Skin (2005年)
  • 『アライヴ・イン・ジ・アンダーワールド』 - Alive in the Underworld (2008年) デヴィッド・クロス・バンド
  • 『サイン・オブ・ザ・クロウ』 - Sign of the Crow (2016年) デヴィッド・クロス・バンド
  • Crossing the tracks (2018年)

デヴィッド・クロス&ナオミ・マキ

[編集]
  • 『アンバウンデッド』 - Unbounded (2006年)

ラディウス

[編集]
  • Sightseeing (1988年)
  • Elevation (1989年)
  • Arc Measuring (1990年)
  • 『ゼア・イズ・ノー・ピース』 - There Is No Peace (1994年)
  • Severe Test: System Collusion (1995年)
  • Civilisations (2000年)

デヴィッド・クロス&アンドリュー・キーリング

[編集]
  • 『ENGLISH SUN (黄昏の英国 - イングリッシュ・サン)』 - English Sun (2009年)

コラボレーション

[編集]
  • Alan Aldridge / William Plomer : The Butterfly Ball And The Grasshopper's Feast (1975年) ※ロジャー・グローヴァー主導のアルバムとは別物
  • クリアライト : 『フォーエヴァー・ブロイング・バブルズ』 - Forever Blowing Bubbles (1975年)
  • Paul Egan : Island of Dreams (1978年)
  • Shock Headed Peters : Life Extinguisher (1986年) ※EP
  • Low Flying Aircraft : Low Flying Aircraft (1987年)
  • ダニエル・ダックス : 『ヒューマン・フラワー』 - Blast The Human Flower (1990年)
  • ダーリン・バッズ : 『クラウダディ』 - Crawdaddy (1990年)
  • ジェイド・ウォリアー : Distant Echoes (1992年)
  • Various Artists : The Mellotron Album - Rime Of The Ancient Sampler (1993年)
  • 久石譲 : 『地上の楽園』 - Chijou no Rakuen (1994年)
  • スティック・メン+ : 『ライヴ・イン・トーキョー 2015』 - Midori (2016年)
  • David Cross and Sean Quinn : Cold Sky Blue (2016年)
  • デヴィッド・クロス & デヴィッド・ジャクソン : 『アナザー・デイ』 - Another Day (2018年)
  • デヴィッド・クロス & ピーター・バンクス : 『クロスオーヴァー』 - Crossover (2020年)

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ デイヴィッド・クロス」「デビッド・クロス」の表記もある。
  2. ^ ヴァイオリンエレクトリック・ヴァイオリンヴィオラなど。
  3. ^ 第二選択楽器はフルートだった。
  4. ^ 彼の脱退後に発表されたアルバム『レッド』には在籍中のアメリカ・ツアーからの音源が一曲収録されており、裏ジャケットの"With thanks to:"の項に、彼の名前が他のゲスト・ミュージシャンと並んで記載されている。

出典

[編集]

引用文献

[編集]
  • Smith, Sid (2019). In the Court of King Crimson: An Observation over Fifty Years. Panegyric. ISBN 978-1916153004 

参考文献

[編集]
  • 『キング・クリムゾン―至高の音宇宙を求めて』(新興楽譜出版社、1981年6月)
  • 『クリムゾン・キングの宮殿 風に語りて』シド・スミス著(ストレンジ・デイズ、2007年7月)

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]