バティスト・タヴェルニエ
バティスト・タヴェルニエ(Baptiste Tavernier、1981年12月14日 - )は、フランス出身の現代美術家、武道家である。迷路をモティーフとしたアート作品を制作する。
プロフィール
[編集]タヴェルニエは、1981年に南仏ヴェゾン=ラ=ロメーヌで生まれた。幼少の頃より音楽に興味を持ち、パーカッションとサクソフォンを学んだ。小学校時代より迷路に興味を持ち、自ら迷路を書き始めた。モンペリエ第3大学音楽学学科を卒業後、パリ大学大学院にてデジタルアート修士を取得、同大学院博士課程(デジタルアート専攻)在籍中の2006年に、初来日した。
来日後は、フランスで修練を積んでいた薙刀をはじめ、各種武道や古武道に打ち込んだ。同時に、日本の伝統的な鎧や武具に魅せられ、漆塗りや縅の技法を研究・習得した。また、フランス時代から華道に親しんでおり、来日後は池坊で研鑽を積んだ。
タヴェルニエは、2010年より漆塗りの技法を用いた「迷路」アートの制作を始めた。
アート活動
[編集]同年、米国アート雑誌「7x7」において、絵画と詩のコラボレーション作品を発表した[1]。
2016年、東京インターナショナルアートフェアにて、Global Art International賞を受賞した[2]。
2017年、台北市にて回顧展「Past Corridors」を開催した[3]。
武道
[編集]国際武道大学[4]や日本武道学会[5]において研究等の活動をした。
2014年、『Les Contes Du Samourai』を出版した[6]。
2016年、宮本武蔵の『兵法三十五ケ条』の研究の集大成として、同書の仏訳である『Trente-Cinq Articles Sur La Strategie』を出版した[7]。
外国人向けの武道専門誌「Kendo World」をアレキサンダー・ベネットらと発行。
タヴェルニエは、短剣道5段、銃剣道4段、なぎなた4段、抜刀道2段の段位を有する。
音楽
[編集]2003年から2006年の間、パリの現代音楽資料センター(CICM、Centre de recherche en Informatique et Creation Musicale, Paris)[8]にて研究を行った。
同時期にパレ・ド・トーキョー/Le Cube[9]において、モーションキャプチャを取り入れたコンテンポラリー・ダンスと音楽の舞台芸術『Espaces Sensibles』に出演、パーカッションとプログラミングを担当した。
2004年にパリ第8大学作曲コンクールにて入賞した。受賞曲は『10 Pieces Ephemeres』であった。
2009年、現代音楽レーベル「Innerside Records」を設立した。
同年、日本人尺八奏者の織茂サブ[10]を迎え、尺八とコンピュータ音楽のコラボレーションCD『Spheres』を発表した。
2012年、尺八ソロCD『鎌倉十二所』をプロデュースした。
出演
[編集]木佐彩子がホストを務めるNHKワールド「SPORTS JAPAN」に多数出演した。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “Not An Exit — 7x7”. 7x7. 2017年1月28日閲覧。
- ^ “AWARDS — GAA”. Global Art Agency. 2017年1月28日閲覧。
- ^ “好思當代HAOHAUS”. 好思當代HAOHAUS. 2017年1月28日閲覧。
- ^ “CiNii Articles 著者 - バティスト・タヴェニエル”. CiNii. 2017年1月28日閲覧。
- ^ 日本武道学会, 2013年, Baptiste Tavernier, Wartime Naginata Education : a Survey of the Monbusho Seitei Kata
- ^ Les Contes Du Samourai, Chiba, Bunkasha International corp., 2014年
- ^ Trente-Cinq Articles Sur La Strategie, Chiba, Bunkasha International corp., 2016年
- ^ http://cicm.mshparisnord.org
- ^ http://lecube.com/fr/espaces-sensibles-laurence-marthouret-compagnie-trans_416
- ^ https://www.discogs.com/artist/874135-Sabu-Orimo