コンテンツにスキップ

フューチャー・ベース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フューチャー・ベース
様式的起源 ダブステップ
EDM・トラップ (英語版)
フットワーク
EDM
文化的起源 2010年代 オーストラリア、イギリス、アメリカ合衆国
使用楽器 DAW, Synthesizer, keyboards, sampler, sequencer
サブジャンル
Kawaii future bass
関連項目
フューチャー・ハウス(英語版), フューチャー・ガラージ(英語版)
テンプレートを表示

フューチャー・ベース(Future Bass) は2010年代に生まれたエレクトロニック・ダンス・ミュージックのジャンルの一つ。

ダブステップトラップの恍惚としたドロップ(英語版)をともなうが、ガタガタとした荒っぽいサウンドではなく、暖かみのある跳ねるようなサウンドである。ベースライン(英語版)はゴロゴロしたサウンドではなく、ハーッシュでデチューンしたシンセサイザーを用いる。」のが特徴である。[1] グラスゴーを中心としたRustie, Hudson Mohawke, Cashmere Cat(英語版)等[2][3] がこのジャンルの先駆者で、2010年代中期から後期にIllenium, San Holo, Louis the Child(英語版), Mura Masa(英語版)等によってポピュラーになった。[4] 2016年はこのジャンルがブレイクした年であると考えられている。[5][6][7]

歴史

[編集]

特徴

[編集]

"フラフラとした(wobbly)"エフェクトを楽曲に与えるために、オートメーションやLFOで、フィルターのカットオフ周波数や波形の振幅をコントロールする。また一般的に、アルペジオ、切り刻んだボーカル(ボーカル・チョップ<vocal chops>)、ヴォコーダーを用い、ドロップ(英語版)前のビルドアップ(buildups)と呼ばれるパートでは"キラキラとした(twinkly)"ピッチの段階的な上昇音であるライザー(risers)を用いる。[1]

サブジャンル

[編集]

Kawaii future bass

[編集]
カワイイ・フューチャー・ベース
様式的起源 フューチャー・ベース
チップチューン
文化的起源 2010年代前半 日本
関連項目
ビットポップ(英語版), ナードコア, ニンテンドーコア
テンプレートを表示

カワイイ・フューチャー・ベースkawaii future bass、もしくは単にkawaii bass)はFuture bassのサブジャンルであり、ハッピーでキュート(kawaii)な音色と、日本のポップカルチャーの色濃い影響がその特徴である。しばしばチップチューンサウンドや柔らかな矩形波アニメビデオゲームからのサンプリング、打楽器、そしてドアやベッドの軋み音などが組み込まれる。Snail's Houseは2015年にアルバム『Kirara EP』をリリースしたことにより、このジャンルの先駆者として挙げられている[8]

J-future core

[編集]
J-フューチャー・コア
様式的起源 フューチャー・ベース, ハードコアテクノ
チップチューン
文化的起源 2010年代後半 日本
関連項目
ハードコアテクノ
テンプレートを表示

J-フューチャー・コアJ-future core、もしくは単にFuture core)とは、「future bass x hard core」の要素を組み合わせた日本で生まれたジャンルで、シンセはフューチャー・ベースの綺麗な音を使いながらも、ハードコアテクノのような細かく途切れるキレのある音色が特徴である。[9]その名前は、2017年前半にSoundCloudでリリースされたコンピレーションアルバム「FÜGENE」に由来している。[10]しばしばチップチューンサウンドやアクティブな矩形波フューチャー・ベースハードコアテクノ打楽器、メタリックな]からのサンプサウンドがこのような曲に組み込まれている。「MEGAREX」は2017年にアルバム『FÜGENE』をリリースしたことにより、このコンピレーションにより、日本の一部の音楽プロデューサーは、このジャンルを新しい音楽ジャンルとして認識するようになった。[11]

主なアーティスト

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b Turner, David (February 14, 2017). “Future Bass: Get Familiar With EDM's Sound of 2017”. Rolling Stone. https://www.rollingstone.com/music/features/future-bass-get-familiar-with-edms-sound-of-2017-w466963 April 29, 2017閲覧。 
  2. ^ Best Future Bass Songs of 2016”. Run The Trap: The Best EDM, Hip Hop & Trap Music (December 23, 2016). April 29, 2017閲覧。
  3. ^ Lucas (February 29, 2016). “Flume Unleashes Spectacular New Mix & We Just Can't Stop Listening”. Your EDM. June 5, 2017閲覧。
  4. ^ Make Future Bass Music Like Flume With Singular Sounds' Sample Pack – thissongslaps.com – Electronic Dance Music & Hip-Hop Media” (英語). www.thissongslaps.com. June 4, 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。June 5, 2017閲覧。
  5. ^ “The 10 Best Future Bass Tracks of 2016” (英語). Magnetic Magazine. https://www.magneticmag.com/2017/01/the-10-best-future-bass-tracks-of-2016/ June 5, 2017閲覧。 
  6. ^ Andy Hermann (2017年8月30日). “10 Great Future Bass Tracks for People Who Don't Know Shit About Future Bass” (英語). LA Weekly. 2019年9月21日閲覧。
  7. ^ Richardson, Annie. “Why Future Bass is The Future of Bass Music” (英語). Relentless Beats. 2019年9月21日閲覧。
  8. ^ Future Bass Music Gets a Kawaii Makeover”. Anime News Network. October 30, 2018閲覧。
  9. ^ Newジャンル「Future Core」をご紹介”. Audiostock事務局. June 6, 2023閲覧。
  10. ^ Megarex - Fügene 01”. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  11. ^ FUGENE 01, by MEGAREX”. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。