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マルティニクオオコメネズミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

マルティニクオオコメネズミ Megalomys desmarestii (英語名 Martinique Giant Rice Rat)[1]齧歯目キヌゲネズミ科に属するオオコメネズミの一種で、西インド諸島フランス領アンティルに属するマルティニーク島に生息していたが、1902年絶滅した[2]。非常に大型のネズミで、体長は約36cm、尾長約33cmだった[3]ココヤシの果樹園に多く生息しており害獣として駆除されたほか、食用にもされたため数が減少した。決定的な打撃となったのは1902年にマルティニーク島の活火山プレー山が噴火し、火砕流によって生息地が壊滅したことであった[4](マルティニーク島は1128km²と旧世界でいうと日本沖縄本島ギリシャロドス島より少し小さい程度の面積があり、全島が噴火で壊滅したわけでもなかった)。近縁種にセントルシアオオコメネズミセントルシア島に生息)とバーブーダオオコメネズミバーブーダ島に生息)がいたが、いずれも環境破壊などが原因で19世紀以前に絶滅している[5]

脚注

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  1. ^ プロジェクトチーム編、WWF Japan監修 『失われた動物たち 20世紀絶滅動物の記録』P161、 広葉書林、1996年。ISBN 4-906646-00-X
  2. ^ 今泉忠明『絶滅野生動物事典』、角川ソフィア文庫、2020年、306頁。
  3. ^ 今泉忠明『絶滅野生動物事典』、角川ソフィア文庫、2020年、305頁
  4. ^ 今泉忠明『絶滅野生動物事典』、角川ソフィア文庫、2020年、306頁。
  5. ^ 今泉忠明『絶滅野生動物事典』、角川ソフィア文庫、2020年、306~307頁。

関連項目

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