コンテンツにスキップ

宇尾淳子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

宇尾 淳子(うお じゅんこ、1926年10月12日[1] - 2006年9月11日)は、日本の生物学者(専門は昆虫生理学、内分泌学)。

略歴

[編集]

大阪府大阪市出身。男爵・西五辻光仲の三女[2]。夫は核融合の研究で知られる宇尾光治

1948年奈良女子高等師範学校卒業。1951年京都大学理学部動物学科卒。1952-1953年純心女子短期大学(長崎)講師。1957年京都大学大学院(旧制)修了。1961年「鱗翅目昆虫の神経分泌系の電子顕微鏡的研究」で理学博士。1955-1964年海星女子学院短期大学助教授、教授、1962-1967年アメリカ・プリンストン大学研究員、西ドイツ・ミュンヘン大学助手、イギリス・オックスフォード大学研究員、1967-1985年塩野義製薬研究所主任研究員、1975年オーストラリア・アデレード大学客員教授。1978年名古屋大学農学部講師。1982年『ホルモンの不思議 アオムシがチョウになる』で日本科学読物賞受賞[3]

主要著書

[編集]
  • 『生物時計をさぐる 私とゴキブリと』蒼樹書房 1977
  • 『ホルモンの不思議 アオムシがチョウになる』蒼樹書房 1981
  • 『生物時計のふしぎ』 (科学者からの手紙) 細田雅亮 絵. ほるぷ出版 1985
  • 『ケチのすすめ24章』思想の科学社 1990
  • 『昆虫からの贈りもの ある生物学者の一代記』蒼樹書房 1995
  • 『愛に生かされて』聖母の騎士社 1997

訳書

[編集]
  • D.S.ソーンダース『生物リズム学入門』理工学社 1978
  • リチャード・ヘッドストローム『顕微鏡による探険』蒼樹書房 1979
  • ウィリアム・J.ベル『ゴキブリ学実験ガイド』遠藤泰久共訳 蒼樹書房 1983

論文

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 『平成新修旧華族家系大成』では10月23日と誤記。 戸籍上は10月12日で正解。
  2. ^ 平成新修旧華族家系大成』下巻(霞会館、1996年)303頁
  3. ^ 『現代日本人名録』1987