宿河原駅
宿河原駅 | |
---|---|
駅舎(2019年9月) | |
しゅくがわら Shukugawara | |
◄JN 12 久地 (1.3 km) (1.1 km) 登戸 JN 14► | |
所在地 | 川崎市多摩区宿河原三丁目4-4 |
駅番号 | JN13 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■南武線 |
キロ程 | 16.2 km(川崎起点) |
電報略号 | ユク |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
7,994人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)3月9日[1] |
備考 |
宿河原駅(しゅくがわらえき)は、神奈川県川崎市多摩区宿河原三丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)南武線の駅である。駅番号はJN 13。
歴史
[編集]かつては当駅から多摩川の川原まで砂利採取線が伸びていた。ここ宿河原付近の多摩川で採取した砂利を南武鉄道経由で川崎河岸駅まで運搬し、そこで船に乗せ換えて東京や横浜へ運んでいた。1934年(昭和9年)に砂利の機械掘りが禁止され、砂利採取が行われなくなった後も線路はしばらく残されていたが、現在は撤去され、川崎市道となっている。
また、同時期には当駅から登戸駅付近を経て小田急小田原線の向ヶ丘遊園駅まで連絡線が伸びていた。多摩川で採取した砂利を小田急線に運搬するのが目的だったといわれている。連絡線は戦後に廃止されて撤去されたが、連絡線の途中の一部と小田急線の留置線やポイントは1970年代まで残っていた。分岐点跡地には現在も「小田急電鉄所有地」の標識がある。
年表
[編集]- 1927年(昭和2年)3月9日:南武鉄道線川崎 - 登戸間の開通時に開業[1]。
- 1944年(昭和19年)4月1日:南武鉄道線が国有化、運輸通信省南武線の駅となる[1]。
- 1958年(昭和33年)11月1日:貨物取り扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[1]。
- 1993年(平成5年)10月29日:自動改札機を設置し、供用開始[3]。
- 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となる。
- 2007年(平成19年)
- 2015年(平成27年)2月8日:駅遠隔操作システム(現・お客さまサポートコールシステム)を導入。
- 2016年(平成28年)9月3日:発車メロディを藤子プロ関連作品の主題歌に変更[4]。
- 2024年(令和6年)7月11日:スマートホームドアの使用を開始[5]。
駅名の由来
[編集]地名から。元々は武蔵国橘樹郡宿河原村。1889年(明治22年)に稲田村大字宿河原、1938年(昭和13年)川崎市に合併。「宿河原」の由来として鎌倉時代に宿場町として栄えていたため、「宿のあった河原」であることなどが挙げられるが、現在では当時宿場が存在していた証拠がないためこの説は否定的に扱われ、地元でも「不詳」としている。
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線の地上駅である。下り(立川方面)ホームの立川方の端に改札口があり、2つのホームは跨線橋で接続されている。トイレは1番線ホームに設置されている。エレベーターは跨線橋とホームを結ぶものの他、改札口と1番線ホームを結ぶものがある。
上りホームの外側に留置線が2本あり、日中や夜間の車両留置に使用される。入出庫は主に武蔵溝ノ口駅との回送で行われる(線路の形式上、武蔵溝ノ口駅の留置線への出入庫は、登戸駅との回送で行われる)。
川崎統括センター(登戸駅)管理の業務委託駅(JR東日本ステーションサービス委託)である。お客さまサポートコールシステムが導入されており、一部時間帯は遠隔対応のため改札係員は不在となる[2]。多機能券売機と指定席券売機が設置されている[2]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 南武線 | 下り | 登戸・立川方面 |
2 | 上り | 武蔵溝ノ口・武蔵小杉・川崎方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
-
改札口(2019年9月)
-
自動券売機(2016年6月)
-
ホーム(2019年9月)
発車メロディ
[編集]当駅に近い藤子・F・不二雄ミュージアムが開館5周年を迎えた2016年9月3日に、発車メロディを藤子プロ関連作品の主題歌に変更している[4]。曲は1番線が「すいみん不足」、2番線が「夢をかなえてドラえもん」である[4]。メロディはスイッチの制作で、編曲は塩塚博が手掛けた[6]。南武線内でのご当地メロディ導入は、武蔵中原駅、武蔵小杉駅、矢野口駅、川崎駅に続き、同日に変更された登戸駅と並んで5番目となる。なお、登戸駅は駅名標やエレベーターなどにドラえもん絡みの装飾が施されていることで知られるが、登戸駅よりも当駅の方が藤子・F・不二雄ミュージアムの所在地に近い。
なお、それ以前はテイチク制作のメロディ(1番線が「遠い青空V1」、2番線が「ホリデイV1」)を使用していた。
1 | すいみん不足 | |
---|---|---|
2 | 夢をかなえてドラえもん |
利用状況
[編集]2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は7,994人である。南武線の本線では、津田山駅・南多摩駅・稲城長沼駅に次いで4番目に少ない。
1995年度(平成7年度)以降の推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1995年(平成 | 7年)6,786 | [* 1] |
1996年(平成 | 8年)6,914 | |
1997年(平成 | 9年)6,772 | |
1998年(平成10年) | 6,725 | [* 2] |
1999年(平成11年) | 6,723 | [* 3] |
2000年(平成12年) | [JR 1]7,050 | [* 3] |
2001年(平成13年) | [JR 2]7,208 | [* 4] |
2002年(平成14年) | [JR 3]7,159 | [* 5] |
2003年(平成15年) | [JR 4]7,137 | [* 6] |
2004年(平成16年) | [JR 5]7,184 | [* 7] |
2005年(平成17年) | [JR 6]7,230 | [* 8] |
2006年(平成18年) | [JR 7]7,173 | [* 9] |
2007年(平成19年) | [JR 8]7,273 | [* 10] |
2008年(平成20年) | [JR 9]7,288 | [* 11] |
2009年(平成21年) | [JR 10]7,285 | [* 12] |
2010年(平成22年) | [JR 11]7,240 | [* 13] |
2011年(平成23年) | [JR 12]7,198 | [* 14] |
2012年(平成24年) | [JR 13]7,320 | [* 15] |
2013年(平成25年) | [JR 14]7,524 | [* 16] |
2014年(平成26年) | [JR 15]7,504 | [* 17] |
2015年(平成27年) | [JR 16]7,801 | [* 18] |
2016年(平成28年) | [JR 17]8,025 | [* 19] |
2017年(平成29年) | [JR 18]8,225 | |
2018年(平成30年) | [JR 19]8,223 | |
2019年(令和元年) | [JR 20]8,266 | |
2020年(令和 | 2年)[JR 21]6,512 | |
2021年(令和 | 3年)[JR 22]7,013 | |
2022年(令和 | 4年)[JR 23]7,573 | |
2023年(令和 | 5年)[JR 24]7,994 |
駅周辺
[編集]バス路線
[編集]川崎市交通局が運行する路線バスが発着する。
- 宿河原駅入口
- 宿河原
隣の駅
[編集]なお、国有化前には久地駅 - 当駅の間に宿河原不動駅が存在した。
脚注
[編集]記事本文
[編集]- ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 38号 青梅線・鶴見線・南武線・五日市線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年4月11日、20-21頁。
- ^ a b c “駅の情報(宿河原駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月23日閲覧。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '94年版』ジェー・アール・アール、1994年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-115-5。
- ^ a b c 『藤子・F・不二雄ミュージアム 開館5周年記念事業』(PDF)(プレスリリース)川崎市、2016年8月16日、2頁。オリジナルの2018年11月16日時点におけるアーカイブ 。2021年5月9日閲覧。
- ^ 『2024年度のホームドア整備計画について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年3月12日。オリジナルの2024年3月12日時点におけるアーカイブ 。2024年3月12日閲覧。
- ^ “南武線登戸,宿河原駅発車メロディ「ドラえもんのうた」など5曲制作”. 株式会社スイッチオフィシャルサイト. 株式会社スイッチ. 2019年7月30日閲覧。
- ^ 神奈川県県勢要覧 - 神奈川県
- ^ 川崎市統計書 - 川崎市
利用状況
[編集]- JR東日本の2000年度以降の乗車人員
- ^ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2018年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2019年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2020年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2021年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2022年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2023年度) - JR東日本
- 神奈川県県勢要覧
- ^ 線区別駅別乗車人員(1日平均)の推移 (PDF) - 19ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成12年度) - 221ページ
- ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成13年度) (PDF) - 223ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成14年度) (PDF) - 221ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成15年度) (PDF) - 221ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成16年度) (PDF) - 221ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成17年度) (PDF) - 223ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成18年度) (PDF) - 223ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成19年度) (PDF) - 225ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成20年度) (PDF) - 229ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成21年度) (PDF) - 239ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成22年度) (PDF) - 237ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成23年度) (PDF) - 237ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成24年度) (PDF) - 233ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成25年度) (PDF) - 235ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成26年度) (PDF) - 237ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成27年度) (PDF) - 237ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成28年度) (PDF) - 245ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成29年度) (PDF) - 237ページ
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(宿河原駅):JR東日本