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小野の滝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小野の滝
所在地 長野県木曽郡上松町小野
位置 北緯35度45分41.6秒 東経137度42分25.9秒 / 北緯35.761556度 東経137.707194度 / 35.761556; 137.707194
落差 15[1] m
水系 木曽川水系
地図
プロジェクト 地形
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小野の滝(おののたき)は、長野県木曽郡上松町小野にある。小野ノ滝の表記も見られる。

概要

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木曽川本流のからわずか100mほど離れた支流にある落差15mほどの直瀑で、木曽山脈中央アルプス)の風越山を水源とする[1]。冬期の1月中旬 - 2月上旬頃には氷結する[1]

小野の滝は、中山道上松宿の名所であり、木曽八景の一つとして有名であった[1]。旧中山道は滝壺にほど近い場所を通っており[1]、その姿は浮世絵にも描かれ、歌川広重渓斎英泉による木曽海道六十九次[2]葛飾北斎諸国瀧廻りなどがある。

滝壺のほぼ直上には、1909年(明治42年)にJR中央本線の鉄橋が架けられている[2]国道19号も数十m離れて並走し、国道の脇には駐車場が設けられアクセスは容易である。上松駅からは3㎞ほど。

評価

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  • 細川幽斎 - 「木曽路の小野の滝は、布引箕面の滝にも、をさをさおとらじ、これほどの物をこの国の歌枕には、いかにもらしける」(老の木曽越、1580年代)[2][注釈 1]
  • 飯塚正重 - 「しらきぬをひらけんやうにして、みなぎり落つる滝あり」(1655年)[3][注釈 2]
  • 土方歳三 - 「志ろたえに み類ひとすじは手都くりの それとまがふをのの瀧つせ」[1]
  • 浅井洌  - 「ふきおろす松の風も音たえて あたりすずしき小野のたきつせ」[2]
  • 高浜虚子 - 「小野の瀑を見る 子規鳴き過ぐ雲や瀧の上」(木曽路の記、1894年)[3][4]
周辺環境
滝の脇の祠
歌川広重渓斎英泉
「木曽海道六拾九次之内 上ヶ
葛飾北斎
「木曾海道小野ノ瀑布

脚注

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注釈

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  1. ^ 小野の滝が最初に登場した文献である
  2. ^ 飯塚正重は幕府の旗本

出典

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  1. ^ a b c d e f 小野の滝 (PDF) - 上松町観光協会、2019年9月閲覧
  2. ^ a b c d 現地解説版
  3. ^ a b 楯英雄「木曽上松町における注目されていない観光資源の観光ブランドの確立」『地域ブランド研究』第7号、地域ブランド研究会、2012年2月、63-74頁、ISSN 1881-2155NAID 120005248062 
  4. ^ 楯英雄「木曽を詠んだ詩歌と地名歌、地名句 : 木曽の観光の基礎的文献」『地域ブランド研究』第6号、地域ブランド研究会、2011年1月、73-65頁、ISSN 1881-2155NAID 120002771649 

関連項目

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  • 寝覚の床 - 同滝の至近にある木曽川の景勝地、国の名勝

外部リンク

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