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春風亭一朝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
春風亭しゅんぷうてい 一朝いっちょう
Shumpûtei Icchô
春風亭(しゅんぷうてい) 一朝(いっちょう) Shumpûtei Icchô
春風亭一朝定紋「沢瀉」[注釈 1]
本名 うき 克美かつみ
別名 鳳聲ほうせい 克美かつみ (歌舞伎笛方)
生年月日 (1950-12-10) 1950年12月10日(73歳)
出身地 日本の旗 日本東京都足立区
師匠 五代目春風亭柳朝
弟子 六代目春風亭柳朝
春風亭一之輔
春風亭三朝
春風亭一左
春風亭一蔵
春風亭梅朝
春風一刀
春風亭一花
春風亭一猿
春風亭朝枝
ニックス
名跡 1. 春風亭朝太郎
(1970年 - 1973年)
2. 春風亭一朝
(1973年 - )
出囃子 菖蒲浴衣
活動期間 1970年 -
所属 落語協会
受賞歴
第4回国立演芸場花形新人大賞(1984年)
文化庁芸術祭優秀賞受賞(1986年)
第30回浅草芸能大賞奨励賞(2013年)
備考
落語協会理事付役員(2001年 - 2006年)
落語協会理事(2006年 - 2010年)

春風亭 一朝(しゅんぷうてい いっちょう、1950年12月10日 - )は、日本落語家落語協会所属。本名:浮ヶ谷 克美出囃子は『菖蒲浴衣』。東京都足立区出身。

経歴

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東京都立化学工業高等学校在学中の1968年3月、五代目春風亭柳朝に入門。1970年4月に前座になる。前座名:朝太郎

1973年9月に三遊亭勝馬柳家せん八と共に二ツ目昇進、一朝に改名。大師匠彦六が、若い頃に稽古をつけて貰っていた「三遊一朝」の名を貰っている。1980年3月、弟弟子春風亭小朝が一朝よりも先に真打に昇進する。

1982年12月に初代古今亭志ん五七代目三遊亭圓好四代目吉原朝馬、三代目三遊亭小金馬(勝馬改め)、柳家せん八、六代目古今亭志ん橋立川談生立川左談次六代目立川ぜん馬とともに真打に昇進する。この頃師匠柳朝が脳梗塞に倒れる。

1984年 第4回国立演芸場花形新人大賞、1986年 文化庁芸術祭優秀賞を受賞。

1991年2月7日、師匠柳朝死去。

2007年3月、総領弟子朝之助が六代目春風亭柳朝を襲名し、真打に昇進する。2012年3月、二番弟子一之輔が21人抜きの大抜擢で真打に昇進する。

2013年 第30回浅草芸能大賞奨励賞受賞。2020年3月 第70回芸術選奨文部科学大臣賞(大衆芸能部門)受賞[1]

芸歴

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役職

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  • 2001年10月:理事付役員就任。
  • 2006年6月:落語協会理事就任。
  • 2010年:理事職を退任。

人物

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イッチョウ懸命(一生懸命の“一生”と“一朝”をかけたもの)…(大半はこの後に「頑張ります」などが続く)」がキャッチフレーズ。

五代目春風亭柳朝の総領弟子。師匠柳朝と同じく江戸前噺家である。またNHK大河ドラマ龍馬伝』をはじめとしたNHKの時代劇ドラマの江戸ことば指導、映画『みをつくし料理帖』の廓言葉の指導も行なった[2]

柳朝の師匠八代目林家正蔵にとって最初の孫弟子である。実際に、最初に入門を願い出た先は彦六の門であり、彦六は高齢であったうえに当時は林家あとむ(現:三代目八光亭春輔)、林家九蔵(現:三遊亭好楽)の2人が前座の身で、これ以上は面倒が見切れないということから、総領弟子柳朝に頼み、柳朝も快く引き受けたというエピソードがある。ただし、彦六はその後に上蔵(現:三代目桂藤兵衛)、時蔵正雀を直弟子に採っている(3人はいずれも彦六の死去に伴い、他の弟子門下へ移籍している)。

趣味とするは、歌舞伎や落語での囃子を担当する程の名手。妻は歌舞伎役者五代目片岡市蔵の娘である。

柳家小袁治林家ぎん平三遊亭小金馬林家とんでん平柳家福治と共に勉強会「あやめ寄席」メンバーだった。

演目

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廓噺

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メディア

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CD

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テレビ

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  • 御法度落語 おなじはなし寄席!(2021年2月20日、BS朝日)「あたま山

映画

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一門弟子

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真打

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二ツ目

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色物

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脚注

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注釈

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  1. ^ 自身の弟子(一花は「沢瀉」も使用)をはじめ林家彦六一門本来の定紋は「中陰光琳蔦」だが、一朝が替えている理由は不明(彦六一門では一朝、一花以外に春風亭百栄が定紋を「いろいろ」として事実上決めていない)。

出典

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  1. ^ 令和元年度(第70回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について”. 文化庁 (2020年3月4日). 2020年6月6日閲覧。
  2. ^ 伊藤彰彦『最後の角川春樹』毎日新聞出版、2021年11月25日、298-299頁。ISBN 9784620327105 

外部リンク

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