林基春
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林 基春(はやし もとはる、安政5年〈1858年〉 - 明治36年〈1903年〉9月6日)とは、明治時代の大阪の浮世絵師、版画家。
来歴
[編集]鈴木年基の門人。大阪の人、姓は林、俗称は捨蔵。公斎と号す。大阪天満の綿利太物問屋支配人林小兵衛の子。作画期は明治10年(1877年)頃から没年にかけてで、団扇絵などのほか挿絵も描き、葛飾北斎や河鍋暁斎の画風を研究する。一枚物の石版画による風景画も残す。享年46、法名は釈法春。門人に増本春道、広瀬春孝がいる[1]。『珍物画伝』は基春が大の酒好きだったことを伝えている。
作品
[編集]- 「網舟」 団扇絵 プーシキン美術館所蔵[2] ※明治25年(1892年)
- 「秋草に雁」 団扇絵 プーシキン美術館所蔵 ※同上
- 「騎馬兵」(福島中佐) 団扇絵 プーシキン美術館所蔵
- 「白梅に満月」 団扇絵 プーシキン美術館所蔵
- 「流水の菊」 団扇絵 プーシキン美術館所蔵
- 「大阪名所 桜の宮より造幣局を望む」 石版画 国立歴史民俗博物館所蔵 ※明治28年、池田直治郎編刻、古島竹次郎(大阪東区安土町三丁目十三番地邸)刊
脚注
[編集]- ^ 以上、『原色浮世絵大百科事典』第2巻130頁「基春」の項に拠る。
- ^ 『海外日本美術調査プロジェクト報告1 プーシキン美術館所蔵日本美術品図録』221 - 222頁より。以下プーシキン美術館所蔵も同じ。