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浅田浩二

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
浅田 浩二
あさだ こうじ
生誕 (1933-12-06) 1933年12月6日
京都府京都市
死没 (2013-12-15) 2013年12月15日(80歳没)
国籍 日本の旗 日本
研究分野 農芸化学(植物生理・分子、機能生物化学
出身校 京都大学大学院
主な受賞歴 みどりの学術賞
瑞宝中綬章
プロジェクト:人物伝
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浅田 浩二(あさだ こうじ、1933年(昭和8年)12月6日 - 2013年(平成25年)12月15日)は、日本農芸化学者。京都大学名誉教授農学博士位階従四位。淺田浩二と綴られることもある。京都市伏見区に在住した。京都府出身。

概要

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福山大学 生命工学部元教授(生命工学科)。オーストラリア国立大学非常勤講師。

JSPP(日本植物生理学会)サイエンスアドバイザー。岡山県生物学総合研究所研究アドバイザー。

多くの餓死者を出した敗戦直後の時期に少年時代を過ごした体験から、農学者の道を志す。

世界に先駆けて、活性酸素の生成-消去バランスが好気性生物の生存にとって重要であることを提唱し、1960年代後半頃より、生物に害を及ぼす反応性の高い酸素の分子種(・O2, H2O2, ・OH, 1O2 など)をまとめて「活性酸素」と呼ぶことを提唱した。

また植物光合成の場である葉緑体における活性酸素の生成と消去のメカニズムを解明し、活性酸素を中心に植物の環境ストレス耐性の機構を明らかにするとともに、人類の生存に必要な二酸化炭素の固定に不可欠である光合成の仕組みを解き明かした。

2013年12月15日午後4時28分、京都府宇治市の病院で80歳にて死亡[1]。歿日付で従四位

研究職歴

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受賞

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主な著書

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主な論文

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  • 植物の光・酸素ストレス適応の分子機構
    • 浅田浩二研究代表 1990.3.
  • 透過膜-質量分析計による溶液中ガス濃度連続測定の迅速高感度化とその応用
    • 浅田浩二研究代表 1990.3.
  • Frontiers of reactive oxygen species in biology and medicine : proceedings of the 6th International Conference on Superoxide and Superoxide Dismutase, Kyoto, Japan, October 11-15, 1993
    • editors, Kozi Asada and Toshikazu Yoshikawa. -- Excerpta Medica, 1994. -- (International congress series ; no. 1058).
  • NAD(P)H(NADH)-循環的電子伝達の分子機構
    • 浅田浩二研究代表, 1994.3.

所属学会

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  • 日本植物生理学会(学会賞選考委員、会長、編集長、年会委員長 2000-2001,1992-1993,1998-1999,1995-1997,1996-1997, 2001-2002 国内)
  • 日本生化学会(理事,編集委員,近畿支部支部長 1990-1991,1991-1992,1995-1996 国内)
  • 日本農芸化学会(編集委員、受賞選考委員、編集顧問 1991-1992, 1993-1994, 2001-2002, 2004- 国内)
  • 日本植物学会(国内)
  • 日本生物環境調節学会(国内)
  • 日本過酸化脂質・フリーラジカル学会(国内)
  • 日本宇宙生物科学会(国内)
  • Society for Free Radical Research(国外)
  • American Society of Plant Biologists(International Board of Monitoring Editor 2001-2005 国外)
  • International Society of Photosynthesis Research(Associate Editor 1998-2004 国外)

脚注・出典

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  1. ^ 浅田浩二氏死去(京都大名誉教授・植物生化学) 時事通信 - archive.today(2013年12月16日アーカイブ分)
  2. ^ 平成21年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 1 (2009年4月29日). 2009年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月10日閲覧。