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浜佐呂間駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
浜佐呂間駅
はまさろま
Hama-Saroma
仁倉 (4.6 km)
(3.4 km) 北見富丘
所在地 北海道常呂郡佐呂間町字浜佐呂間
北緯44度4分47.7秒 東経143度56分39秒 / 北緯44.079917度 東経143.94417度 / 44.079917; 143.94417
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 湧網線
キロ程 46.0 km(中湧別起点)
電報略号 サロ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1952年昭和27年)12月6日[1]
廃止年月日 1987年(昭和62年)3月20日[1]
備考 湧網線廃線に伴い廃駅
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1977年の浜佐呂間駅と周囲約500m範囲。右上が網走方面。千鳥式ホーム2面2線、駅舎横の貨物ホームに引込み線を有している。この時点ではまだ無人化されていないが、相対側ホームはすでに草生している。駅の中湧別側に建てられた数軒の職員官舎が目立つ。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

浜佐呂間駅(はまさろまえき)は、かつて北海道網走支庁常呂郡佐呂間町字浜佐呂間に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)湧網線廃駅)である。電報略号サロ事務管理コードは▲122407[2]

歴史

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駅名の由来

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当駅が所在していた地名より。地名は、佐呂間より浜に近いために[4]「浜」を冠した。

旧駅名の下佐呂間(しもさろま)は、佐呂間より佐呂間別の下流に位置していたため[4]、「下」を冠した。

駅構造

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廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは線路の西側(網走方面に向かって左手側)に存在した[5]。そのほか、本線の網走方から分岐し駅舎北側への側線を1線有していた[5]。かつては2面2線の相対式ホームを有する、列車交換可能な交換駅であった。1983年(昭和58年)時点では使われなくなった対向ホーム側の1線は交換設備運用廃止後も転轍機が中湧別方、網走方の両方向とも撤去された形で側線として残っていた(ホームも撤去されていた)[5]。ホーム前後の線路は、転轍機の名残で湾曲していた[5]

無人駅となっていたが、有人駅時代の駅舎が残っていた。駅舎は構内の東側に位置し、ホームに接していた[5]木造モルタルで白く塗装された駅舎であった[5]。駅自体は完全無人であったが、駅近隣の個人が乗車券を取り扱う簡易委託駅となっていた。受託者は駅附近の民宿経営者で、駅舎内で宿泊案内を行う場合もあったという[5]

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均
1978年(昭和53年) 82 [6]

駅周辺

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駅前には農協ストアや商店街があった[5]

駅跡

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駅舎と駅構内施設は早々と撤去され、駅跡地には幾つかの町有施設が新たに整備されており、駅や周辺の線路跡は見る影もなくなっている。

1999年(平成11年)時点では当駅跡から仁倉駅寄りのイワケシュケコマナイ川に架かっていた橋のコンクリートの橋台が残存しており[8]2010年(平成22年)時点[9]、2011年(平成23年)時点でも同様であった[10]。理由は不明だが片側のみであった[10]

隣の駅

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日本国有鉄道
湧網線
仁倉駅 - 浜佐呂間駅 - 北見富丘駅

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、915頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、243頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年3月21日閲覧 
  3. ^ 「通報 ●深名線上多度志駅ほか9駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1982年3月29日、3面。
  4. ^ a b 太田幸夫『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』富士コンテム、2004年2月、169頁。ISBN 978-4893915498 
  5. ^ a b c d e f g h i j k 宮脇俊三 編『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』原田勝正小学館、1983年7月、161頁。ISBN 978-4093951012 
  6. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、910頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  7. ^ a b c d e 『北海道道路地図 改訂版』地勢堂、1980年3月、19頁。 
  8. ^ 宮脇俊三 編『鉄道廃線跡を歩くVI』JTBパブリッシングJTBキャンブックス〉、1999年3月、31-32頁。ISBN 978-4533031502 
  9. ^ 今尾恵介 編『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』JTBパブリッシング、2010年3月、52-53頁。ISBN 978-4533078583 
  10. ^ a b 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、104-105頁。ISBN 978-4894536128 

関連項目

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