猫空ロープウェイ
猫空ロープウェイ 繁体字: 貓空纜車 | |
---|---|
概要 | |
位置 | 台湾台北市文山区 |
駅数 | 6 (4 passenger stations, 2 angle stations) |
着工 | 2005年11月10日 |
開業 | 2007年7月4日 |
閉鎖 | 2008年10月1日 |
再開業 | 2010年3月30日 |
ウェブサイト | gondola.taipei |
運営 | |
客船数 | 147 |
最大定員 |
8 passengers (regular cabin) 5 passengers (crystal cabin) |
技術的特徴 | |
区間長 | 4.03 km |
支持塔数 | 47 |
猫空ロープウェイ | |
---|---|
各種表記 | |
繁体字: | 貓空(空中)纜車 |
拼音: | Māokōng (Kōngzhōng) Lănchē |
通用拼音: | Maokong (Kongjhong) Lănche |
注音符号: | ㄇㄠ ㄎㄨㄥ (ㄎㄨㄥ ㄓㄨㄥ) ㄌㄢˇ ㄔㄜ |
発音: | マオコン (コンヂョン) ランチャー |
台湾語白話字: | Niau-khang (Khong tiong) Lám-chhia |
客家語白話字: | Meu-khûng (Khûng-chûng) Làm-chhâ |
英文: | Maokong Gondola |
猫空ロープウェイ(マオコンロープウェイ、びょうくうロープウェイ、ねこぞらロープウェイ)は、台湾台北市文山区にある動物園駅と猫空駅を結ぶロープウェイ交通システム。運営は、台北捷運公司が行う。
台北市文山区の台北市立動物園西側から、台湾茶の産地として知られる猫空地区までの全長 4.03キロメートルに、4旅客駅が設けられている。2007年7月4日に供用開始となった台北市初の観光ロープウェイであると同時に、公共交通機関として開業した台湾最初のロープウェイ(都市索道)でもある。
路線データ
[編集]- 路線距離(営業キロ):4.03キロメートル
- 方式:二線自動循環式
- 駅数:4駅(旅客駅、起終点駅含む)
- 高低差:約300メートル
概要
[編集]猫空ロープウェイはフランスポーマ社の単線自動循環方式を採用している。現在ゴンドラは普通車116台、底面が透明の強化ガラス製になっているクリスタルキャビン (水晶車廂)[1] 31台の計147台(内3台は予備)を保有しており、方向転換駅2および猫空駅に各70台の車両収納設備を有している。ゴンドラ1台の定員は6-8人(クリスタリキャビンは5人)で、最高で毎時2400人の輸送量を持つ。最高運転速度は毎秒6メートルだが、沿線住民への騒音問題を考慮して現在は毎秒5メートルで運行され、全行程所要時間は約17分である。事前に公式ウェブサイトから搭乗予約をすることで優先的に搭乗できる[1]。悠遊カードの使用も可能である[1]。なお、台北捷運では一卡通、愛金卡、有錢卡が相互利用できるが、猫空ロープウェイは対象外となっている。
なお、クリスタルキャビンの搭乗口は一般のゴンドラとは別になっており、外装には「猫纜之眼」と表記されている[1]。
この路線の特徴として、世界的にも珍しい急角度での方向転換が2ヶ所(1ヶ所が10度、もう1ヶ所が80.3度)設置されており、それぞれに「方向転換駅」(轉角站)という方向転換のための駅設備を有している。ただし、この方向転換駅はあくまで運転の都合で用意されたものなので、乗降はできない(右側の画像参照)。
営業初日に利用者からゴンドラ内の温度が高すぎるという意見が出たことから、運行する台北捷運公司は、将来太陽発電パネルおよび空調設備を追加する計画を発表している。車内の温度が高温になることを考慮し、台北捷運内では禁止されている飲料水の飲用は禁止されていない[2]。
開業以来故障が多発しているため、2007年7月30日より祝休日除く月曜日は運休中である。2008年9月末の台風で、16番目の支柱にある路盤が深刻な被害を受けたため、2008年10月1日から長期運休した。
2010年3月30日、修復工事が完了し、営業を再開した[3]。
駅一覧
[編集]駅名 | 駅間 キロ |
累計 キロ |
接続路線・備考 | 所在地 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
日本語 | 繁体字中国語 | 英語 | |||||
動物園駅 | 動物園站 | Taipei Zoo | 0.0 | 0.0 | 文湖線 BR01 環状線 Y01(計画中) |
台北市 | 文山区 |
(方向転換駅1) | (轉角站1) | ||||||
動物園南駅 | 動物園南站 | Taipei Zoo South | 1.33 | 1.33 | |||
(方向転換駅2) | (轉角站2) | ||||||
指南宮駅 | 指南宮站 | Zhinan Temple | 1.63 | 2.93 | |||
猫空駅 | 貓空站 | Maokong | 1.10 | 4.03 |
※方向転換駅では旅客業務を取り扱っていない。
運営状況
[編集]年 | 出典 | 輸送実績(人) | 運輸収入 (NT$) | |
---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | |||
[注 1]2007 | [4] | 2,364,682 | 15,977 | 93,120,588 |
[注 2]2008 | 3,807,396 | 16,847 | 158,540,799 | |
[注 3]2009 | - | - | - | |
[注 4]2010 | 1,832,024 | 7,965 | 77,368,865 | |
2011 | 2,881,005 | 9,477 | 110,494,251 | |
[注 5]2012 | 2,304,735 | 8,568 | 91,199,041 | |
[注 6]2013 | 2,520,701 | 8,722 | 106,917,113 | |
[注 7]2014 | 3,059,173 | 10,163 | 127,848,601 | |
[注 8]2015 | 2,713,273 | 9,421 | 117,129,173 | |
[注 9]2016 | 2,201,477 | 7,437 | 189,076,183 | |
[注 10]2017 | 2,096,040 | 6,783 | 184,641,825 | |
[注 11]2018 | 2,118,144 | 6,724 | 181,540,367 | |
[注 12]2019 | 2,206,068 | 7,163 | 181,116,555 | |
[注 13]2020 | 1,214,576 | 3,880 | 91,737,179 | |
[注 14]2021 | 707,516 | 4,093 | 50,894,398 |
延伸計画
[編集]現在運行しているのは動物園駅 - 猫空駅間のみであり、下記の2区間の延伸計画もあるが着工は未定である。
- 福徳坑環保公園 - 動物園
- 猫空 - 樟山寺 - 恒光橋
脚注
[編集]註釈
[編集]- ^ 7月4日開業
- ^ 10月1日15時~12月31日運休[4]
- ^ 全面運休
- ^ 1月1日15時~3月29日運休[4]
- ^ 5月2日~5月31日、12月3~17日運休[4]
- ^ 5月2日~31日運休[4]
- ^ 5月5日~19日運休[4]
- ^ 5月4日~22日、5月25日運休[4]
- ^ 5月5日~31日運休[4]
- ^ 6月5日、6月13日~7月1日運休[5]
- ^ 5月14日~5月28日運休[6]
- ^ 5月20日~6月4日運休[7]
- ^ 5月11日~5月29日運休[8]
- ^ 新型コロナ防疫で警戒レベルが上昇したことに伴う運休(5/15-7/31計78日[9][10])、およびケーブル全面交換に伴う運休(9/13-12/11計90日)[11][12]。
出典
[編集]- ^ a b c d 「地球の歩き方」編集室編『地球の歩き方 D11 台北 2014-2015年版』 ダイヤモンド・ビッグ社、2013年、127頁。
- ^ 『中国広播新聞網』 2007年7月4日
- ^ http://www.taipeinavi.com/miru/127/ 台北ナビ 猫空ロープウェイ
- ^ a b c d e f g h 臺北捷運公司 (2022年1月19日). “貓空纜車營運概況-年 依 年別 與 項目”. 臺北市交通統計查詢系統網站. 2022年1月27日閲覧。
- ^ “因應貓空纜車年度檢修暫停營運,將加密行經公車路線班次”. 交通部道路交通安全督導委員會 (2017年6月2日). 2019年6月30日閲覧。
- ^ “年度檢修!貓纜5/14至5/28暫停營運”. 新頭殻 Newstalk (2018年5月7日). 2019年6月30日閲覧。
- ^ “貓纜將暫停營運16天 動物園也要休10天!”. TVBS. (2019年5月13日)
- ^ “貓纜5/11起暫停營運 動物園6/15起休園10天”. 中央通訊社. (2020年5月5日)
- ^ “疫情拉警報 北市兒童新樂園、貓纜、小巨蛋明起暫停開放”. 自由時報. (2021年5月14日)
- ^ “解封囉! 北捷宣布貓纜、小巨蛋冰上樂園8月對外開放”. 台灣蘋果日報. (2021年7月28日)
- ^ “開通15年來首次更換纜線 貓纜9/13起暫停營運3個月”. 民視. (2021年9月10日)
- ^ “貓空纜車換纜完工14時復駛 推套票優惠”. 民視. (2021年12月12日)
参考文献
[編集]「地球の歩き方」編集室編『地球の歩き方 D11 台北 2014-2015年版』 ダイヤモンド・ビッグ社、2013年、127-128頁。 ISBN 978-4-478-04505-3。
外部リンク
[編集]