白峰村
しらみねむら 白峰村 | |||||
---|---|---|---|---|---|
| |||||
廃止日 | 2005年2月1日 | ||||
廃止理由 |
新設合併 松任市・美川町・鶴来町・河内村・吉野谷村・鳥越村・尾口村・白峰村→白山市 | ||||
現在の自治体 | 白山市 | ||||
廃止時点のデータ | |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 中部地方(北陸地方) | ||||
都道府県 | 石川県 | ||||
郡 | 石川郡 | ||||
市町村コード | 17349-5 | ||||
面積 | 221.50 km2 | ||||
総人口 |
1,128人 (推計人口、2005年2月1日) | ||||
隣接自治体 | 小松市・尾口村・大野市・勝山市・白川村・荘川村 | ||||
村の木 | 杉(すぎ) | ||||
村の花 | 石楠花 (しゃくなげ) | ||||
白峰村役場 | |||||
所在地 |
〒920-2501 石川県石川郡白峰村字白峰ハ130番地 | ||||
座標 | 北緯36度10分37秒 東経136度37分28秒 / 北緯36.17683度 東経136.62458度座標: 北緯36度10分37秒 東経136度37分28秒 / 北緯36.17683度 東経136.62458度 | ||||
ウィキプロジェクト |
白峰村(しらみねむら)は、石川県の南に位置し白山の登山口として知られた村であった。また、恐竜の化石が大量に産している桑島化石壁がある事から、化石の村としても有名。
村域の東半分が白山国立公園(1962年指定)で、日本有数の豪雪地帯である。地理的・歴史的に他の加賀地域と隔絶されてきたために白峰弁(ジゲ弁)という特殊な方言が発達している。
2005年2月1日に、野々市町を除く石川郡を構成する町村及び、松任市と合併し、白山市になった。
地理
[編集]自然地理
[編集]隣接する自治体
[編集]歴史
[編集]- 古くは中心地を『牛首』と称した。717年(養老元年)、泰澄大師が白山を開山した折、守護神として牛頭天王・十二神将などを祀った。「牛首」の名はこの「牛頭」を語源としている。牛首紬はこれに由来する。
- 中世以降、白山の登山路の越前禅定道の経路として栄える。
- 江戸時代は、加賀藩と福井藩の間で所属をめぐる争いが絶えず、天領とされた。
- 元和期、加藤藤兵衛により、大道谷川を水源とする用水路の開削が行われる。
- この用水路は「ミンジャ」と呼ばれ、昭和30年代に簡易水道がひかれるまで、長らく住民の生活用水として利用された。現在「ミンジャ」は暗渠化し流雪溝として利用されている。
- 廃藩置県により、本保県を経て石川県に属す。
沿革
[編集]- 1876年 牛首村及び風嵐村が合併して、白峰村が発足する。
- 1882年 島村が桑島村に名称を変更する。
- 1889年4月1日 町村制の施行により、能美郡白峰村、桑島村及び下田原村の区域をもって、能美郡白峰村が発足する。
- 1924年 加賀往来(金沢-白峰間の道路)が車道化される。
- 1949年に大道谷往来(勝山-白峰間。現在の国道157号)が車道化され、薪炭業が盛んになる。
- 1934年 手取川大水害により市ノ瀬・赤岩などの集落が壊滅。
- 1949年 所属する郡が能美郡から石川郡に変更する。
- 1975年 手取川ダムの建設開始により桑島が水没閉村することとなり、住民の大半は鶴来町の代替地に移転した(現在の白山市鶴来桑島町)。
- 2005年1月16日 白山市への合併に向け、閉村式が行われた。
行政
[編集]村長
[編集]代 | 人 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 永井太平 | 1889年(明治22年)5月11日 | 1893年(明治26年)5月10日 | |
2 | 1893年(明治26年)5月14日 | 1894年(明治27年)5月23日 | |||
3 | 2 | 鶴野奥左衛門 | 1894年(明治27年)8月6日 | 1898年(明治31年)8月4日 | |
4 | 3 | 浅野不加之 | 1898年(明治31年)8月18日 | 1902年(明治35年)8月17日 | |
5 | 1902年(明治35年)8月18日 | 1906年(明治39年)8月17日 | |||
6 | 1906年(明治39年)8月18日 | 1910年(明治43年)8月17日 | |||
7 | 1910年(明治43年)9月3日 | 1914年(大正3年)9月2日 | |||
8 | 1914年(大正3年)9月12日 | 1918年(大正7年)9月11日 | |||
9 | 1918年(大正7年)9月26日 | 1922年(大正11年)9月25日 | |||
10 | 1922年(大正11年)10月6日 | 1926年(大正15年)10月5日 | |||
11 | 4 | 永井太平 | 1926年(大正15年)11月29日 | 1930年(昭和5年)11月28日 | 初代の子 |
12 | 1930年(昭和5年)11月29日 | 1934年(昭和9年)11月28日 | |||
13 | 浅野不加之 | 1935年(昭和10年)2月15日 | 1935年(昭和10年)6月7日 | ||
14 | 永井太平 | 1935年(昭和10年)6月9日 | 1938年(昭和13年)5月17日 | ||
杉本勇 | 1938年(昭和13年)5月17日 | 1938年(昭和13年)6月6日 | 職務管掌 | ||
15 | 5 | 杉原亀十郎 | 1938年(昭和13年)6月30日 | 1942年(昭和17年)6月29日 | |
16 | 1942年(昭和17年)6月30日 | 1945年(昭和20年)10月22日 | |||
17 | 6 | 竹腰清勇 | 1946年(昭和21年)1月9日 | 1947年(昭和22年)2月27日 | |
18 | 7 | 松原助治 | 1947年(昭和22年)4月5日 | 1951年(昭和26年)4月4日 | |
19 | 1951年(昭和26年)4月23日 | 1955年(昭和30年)4月22日 | |||
20 | 1955年(昭和30年)4月30日 | 1959年(昭和34年)4月29日 | |||
21 | 1959年(昭和34年)4月30日 | 1963年(昭和38年)4月29日 | |||
22 | 8 | 織田利太郎 | 1963年(昭和38年)4月30日 | 1967年(昭和42年)4月29日 | |
23 | 1967年(昭和42年)4月30日 | 1971年(昭和46年)4月29日 | |||
24 | 1971年(昭和46年)4月30日 | 1975年(昭和50年)4月29日 | |||
25 | 9 | 織田英二 | 1975年(昭和50年)4月30日 | 1979年(昭和54年)4月29日 | |
26 | 1979年(昭和54年)4月30日 | 1983年(昭和58年)4月29日 | |||
27 | 1983年(昭和58年)4月30日 | 1987年(昭和62年)4月29日 | |||
28 | 1987年(昭和62年)4月30日 | 1991年(平成3年)4月29日 | |||
29 | 1991年(平成3年)4月30日 | 1995年(平成7年)4月29日 | |||
30 | 10 | 永井隆一 | 1995年(平成7年)4月30日 | 1999年(平成11年)4月29日 | |
31 | 1999年(平成11年)4月30日 | 2003年(平成15年)4月29日 | |||
32 | 2003年(平成15年)4月30日 | 2005年(平成17年)1月31日 |
- 村長 - 永井 隆一(ながい・りゅういち)
経済
[編集]主な産業
[編集]水田が少なく、山腹で焼き畑耕作を主とした出作り農業がなされていたが1934年の手取川大水害以降減少し、現在は実験的にしか行われていない。かつては養蚕業・薪炭業で栄えたが、昭和30年代の燃料革命で衰退した。
- 建設業、木材・木製品工業に従事する者が多い。
- 豊かな自然と文化を生かした観光産業が盛んである。
姉妹都市・提携都市
[編集]海外
[編集]地域
[編集]公共機関
[編集]警察
[編集]石川県警察鶴来警察署が管轄する。
- 白峰駐在所
消防
[編集]松任石川広域事務組合消防本部 白山消防署が管轄する
- 白峰分署
医療
[編集]- 白峰診療所
上水道
[編集]全域を白峰村が供給する。
- 白峰村簡易水道
下水道
[編集]村内全域が白峰村単独の公共下水道。
- 白峰村公共下水道
- 白峰処理センター
ゴミ処理
[編集]松任石川広域事務組合が、松任市の松任石川環境クリーンセンターで処理する。
電話
[編集]金沢市の西日本電信電話(NTT西日本)金沢支店が管轄する。
- 市外局番は村内全域が0761である。
郵便
[編集]村内の集配は以下の局が行う。
- 白峰郵便局 - 〒920-25XX
また、夏季限定で白山の室堂ビジターセンター内に「白山山頂郵便局」が開設されている。
税務
[編集]松任市の金沢国税局松任税務署が管轄する。
その他
[編集]- 国土交通省白峰砂防出張所
- 白山国立公園センター
学校教育
[編集]下記白峰小・中学校の校舎は隣り合っており、渡り廊下一本でつながれていた。運動会は合同で行われ、体育館・プール・家庭室・食堂を共用しているが、小中併設校ではない(学校長はそれぞれに居た。入学式・卒業式は同じ日に時間をずらし行っていた)。
手取川ダム建設により桑島地区が水没するまでは、桑島小・中学校(当時県内2番目に建設された円筒校舎で知られた。1975年3月閉校)が存在した。
中学校
[編集]- 白峰村立(1校)
- 白峰中学校…県内には珍しいビニールテント屋根つきプール(冬季は取り外す)があった。白山市誕生後の2008年3月に閉校、白山市立白嶺中学校に統合。
小学校
[編集]- 白峰村立(1校)
- 白峰小学校
社会教育
[編集]図書館
[編集]- 白峰村立図書館
博物館・美術館等
[編集]- 石川県立白山ろく民俗資料館
- 手取川総合開発記念館
体育施設
[編集]- フィジック白峰
- 白峰クロスカントリー競技場
交通
[編集]鉄道
[編集]村内を鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、えちぜん鉄道勝山永平寺線勝山駅、あるいは北陸鉄道石川線鶴来駅。
道路
[編集]バス
[編集]観光
[編集]白山
[編集]祭り・イベント
[編集]名所・旧跡
[編集]- 白峰 - 白峰地区の一部。2012年7月9日に重要伝統的建造物群保存地区に選定された。
- 白山恐竜パーク白峰
- 百万貫の岩(県指定天然記念物)
- 手取川流域の珪化木産地(県指定天然記念物)
- 白山下山仏(林西寺)
保養・休憩施設
[編集]- 緑の村
- 市ノ瀬野営場
スキー場
[編集]温泉
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 白峰観光協会
- 住所表示新旧対照表 白峰村 - 白山市
- 白山市白峰(重要伝統的建造物群保存地区) - 白山市観光連盟
- 白山市白峰伝統的建造物群保存地区 - 石川県教育委員会
- 白峰村ホームページ(2005/01/23アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project