コンテンツにスキップ

鈴木良雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鈴木 良雄
生誕 (1946-03-21) 1946年3月21日(78歳)
出身地 日本の旗 日本 長野県木曽郡木曽福島町
学歴 早稲田大学第一文学部
ジャンル ジャズ
職業 ベーシストピアニスト作曲家
担当楽器 ベース
活動期間 1967年 -
公式サイト https://chin-suzuki.com/

鈴木 良雄(すずき よしお、1946年3月21日 - )は、日本のベーシスト作曲家

長野県木曽郡木曽福島町(現・木曽町)生まれ。杉並区立松溪中学校東京都立杉並高等学校を経て、早稲田大学第二文学部に入学し、早稲田大学第一文学部を卒業[1]

来歴

[編集]

鈴木良雄は、一家の疎開先の木曽福島で生まれ、祖父は鈴木バイオリン製造の創業者・鈴木政吉、父の鈴木喜久雄もバイオリン制作者、母はピアノ教師、さらに叔父は「スズキ・メソード」の創始者鈴木鎮一という音楽一家に育つ。中学入学と同時に帰京。幼少時からピアノとヴァイオリン、高校ではギターを学ぶ。早稲田大学入学後早大モダンジャズ研究会(通称ダンモ研)に入りピアノを担当。1年後輩にはタモリ増尾好秋がいた。卒業後ピアニストとしてプロ入りし、その後ヤマハ音楽教室渡辺貞夫に師事。彼の勧めもあってベースに転向する。

  • 1967年から1973年までの間、渡辺貞夫グループ、菊地雅章グループでベーシストとして活躍。
  • 1973年10月に渡米。ニューヨークに居を構えて活動開始。
  • 1974年スタン・ゲッツ・グループに参加。
  • 1975年~1976年 アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズのレギュラーベーシストとして活躍。
  • 1976年~1980年 ビル・ハードマン&ジュニア・クック・グループに参加。また、デイヴ・リーブマンを擁した自己のグループでもニューヨークを中心に活動。さらにソニー・ロリンズリー・コニッツチェット・ベーカー等とも共演。同時にクラシック作曲法の個人レッスンを受け、ジャズ・フィーリング、クラシックの素養、日本人としての感性をミックスさせた独自の世界を築く。
  • 1985年 帰国後、自己のグループMATSURIを結成。
  • 1992年にビデオアーツ・ミュージックと専属契約し、ONE VOICEレーベルから全オリジナル曲によるNYレコーディングのアルバム「THE MOMENT」をリリース。その後も発表されているCDの曲はすべて鈴木のオリジナルである。1993年に自己のニュー・グループEAST BOUNCE(野力奏一/key...1994年からは大石学藤陵雅裕/sax、セシル・モンロー/ds)結成。6月にEAST BOUNCEのデビュー・アルバム「KISSES ON THE WIND」リリース。
  • 1995年に「BEST OF EAST BOUNCE」が全米でリリース。米NACチャートでおおいに盛り上がり特にニューヨークのFMラジオ・ステーション「CD101.9」ではEAST BOUNCEの曲がオン・エアーし続けられた。
  • 2002年に、9年続いたEAST BOUNCEを解散と同時に「EAST BOUNCE LIVE AT BODY & SOUL」のCDとDVDを発売。

その後、2001年に立ち上げた新グループBASS TALKで本格的に活動開始し、2004年10月にはアルバム「MOON AND BREEZE」を発表。デビュー35周年記念コンサートを青山草月ホールにて開催。

  • 2005年6月、BASS TALKでエストニアスウェーデンラトビア等2週間に渡ってのツアーを行う。
  • 2006年6月、JVC JAZZ FESTIVAL NY(ニューヨーク)に出演。
  • 2007年新たに伊藤潔、タモリ、五野洋と共に「ONE」レーベルを発足させ意欲的にCD制作に取り組む。6月に海野雅威(p)フィーチャーのCD「FOR YOU」、12月にはBASS TALKの新譜「Love Letter」を発売。
  • 2008年3月には草月ホールでBASS TALKの集大成としてのコンサートを開き、全国65ヶ所に及ぶ「Love Letter」プロモーションツアーを行った。 2009年10月にはベーシストデビュー40周年を記念して ケイ・赤城、秋吉敏子、小曽根真、イサオササキ,野力奏一、山本剛という6人のピアニストとのDUOのCD「My Dear Pianists」をリリース。
  • 2010年1月、「南里文雄賞」(35回)受賞
  • 2012年6月にはBASS TALKの新譜「Dancing Luna」をリリース、白寿ホールで発売記念コンサートを開く。 2008年2月に若者たちとのバンドGENERATION GAPを結成。
  • 2015年3月にファーストアルバム「Generation Gap」をリリース。同3月22日、モーション・ブルー・ヨコハマで和太鼓と共にCD発売記念ライブを開催。
  • 2016年竹書房よりジャズ入門書「人生が変わる55のジャズ入門」を出版、ジャズ本のベストセラーになる。
  • 2019年3月に6年ぶりのBASS TALKの新譜「Beyond the Forest」リリース。 5月にHAKUJU HALLでコンサートを開く。2019年いっぱいで19年続いたBASS TALKを解散、現在は2019年に結成したTHE BLENDの活動を本格化し新たなる音宇宙への挑戦を続けている。
  • 2020年4月長年コンビを組んできた山本剛(p)とのDUOアルバム「Loving Touch」がDAYS OF DELIGHTレーベルより発売となり、現在好評発売中。
  • 2022年4月には新譜「Five Dance」リリース予定。
  • かつてのSWING JOURNAL誌「日本ジャズメン読者人気投票」では数年にわたりBASS部門の1位に輝く。‘チンさん’のニックネームでミュージシャン・ファンから親しまれ、日本ジャズ界のリーダー的存在である。 ディスコグラフィー

リーダーアルバム

  • FRIENDS / CBSソニー(1973年)
  • MATSURI / CBSソニー(1974年)
  • WINGS / トリオ(1981年)
  • MORNING PICTURE / ビクターJVC(1984年)
  • TOUCH OF RAIN / ビクターJVC(1986年)
  • FAIRY TAIL / ビクターJVC(1987年)
  • ALONE IN THE PACIPHIC / KING RECORDS(1991年)
  • THE MOMENT / ビデオアーツ ミュージック(1992年)
  • EAST BOUNCE~KISSES ON THE WIND~ / ビデオアーツ・ミュージック(1993年)
  • COMMING BACK TO AMERICA / ビデオアーツ・ミュージック(1995年)
  • THE EAST BOUNCE COLLECTION / ビデオアーツ・ミュージック(1996年)
  • BASS & BASS / VINO ROSSO / KING RECORDS(1999年)
  • SOMEONE IN LOVE / EWERECORDS(1999年)
  • JOY SPRING / EWE RECORDS(1999年)
  • MISTRAL / ビデオアーツ・ミュージック(2000年)
  • VA DA DU? / TACT MUSIC PUBLISHER INC(2001年)
  • 鈴木良雄イーストバウンス+1、宇川彩子 LIVE@BODY & SOUL / m-square(2003年)
  • MOON AND BREEZE/ ビデオアーツ・ミュージック(2004年)
  • Agana ( co-leader ) / DISK UNION(2007年)
  • For You / ONE レーベル(2007年)
  • LOVE LETTER / ONE レーベル(2007年)
  • My Dear Pianists~チンさんと6人のピアニスト~ / ONE レーベル(2009年)
  • Around The World / ONE レーベル(2011年)
  • Dancing Luna / ONE レーベル(2012年)
  • Beyond the Forest / ONE レーベル(2019年)

楽曲

[編集]
  • 「そこが知りたい」(TBS)テーマソング他、アルバムの曲が多数のメディアで流れている。

著書

[編集]
  • 「死ぬまでジャズ 鈴木良雄自伝」 リットーミュージック 2024年

脚注

[編集]
  1. ^ 紹介 鈴木良雄さん(11期)ジャズとともに”. 杉並区立松溪中学校同窓会. 2022年10月15日閲覧。

外部リンク

[編集]