長井好弘
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長井 好弘(ながい よしひろ、1955年[1] - )は、日本のジャーナリスト、落語評論家。
東京都江東区[2]深川新大橋生まれ。東京外国語大学卒。1979年読売新聞社入社。読売新聞では、宇都宮支局、編集局文化部、編集委員、日曜版編集長、新聞監査委員会部長、「よみうり時事川柳」五代目選者(2009年4月~2020年4月[注釈 1])、落語会「よみらくご」企画監修などを務めて2020年5月退社[4]。日本芸術文化振興会プログラムオフィサー(大衆芸能担当)、文化庁芸術祭審査員、浅草芸能大賞専門審査員[1]、都民寄席実行委員長[1]、芸術選奨(大衆芸能部門)選考委員なども務めている。
著作
[編集]連載ほか高座の記録がある。
単著
[編集]- ゲーム千一夜 : クロスオーバーエンターテインメントコラム(デジキューブ、1999)
- 新宿末広亭 春夏秋冬「定点観測」(アスペクト、2000)[注釈 2]
- 寄席おもしろ帖(挿絵:林家正楽の紙切り)(うなぎ書房、2003)
- 寄席おもしろ帖 第2集(おかわりッ) (うなぎ書房、2004)
- 使ってみたい落語のことば(アスペクト、2004)のち中公文庫に改版改題。
- 美しい落語のことば(アスペクト、2006)
- 新宿末広亭のネタ帳(アスペクト、2008)
- 噺家と歩く「江戸・東京」 : こだわり落語散歩ガイド(アスペクト、2010)
- 落語と川柳(白水社、2013)
- 僕らは寄席で「お言葉」を見つけた : 寄席演芸家傑作語録(東京かわら版〈東京かわら版新書〉、2015)
編著・解説
[編集]- 入船亭扇橋 著『噺家渡世 : 扇橋百景』(うなぎ書房、2007)
- 桂歌丸 著『恩返し : 不死鳥ひとり語り』(中央公論新社、2012)のち中公文庫に改題『歌丸不死鳥ひとり語り』
- 『古今亭志ん朝 大須演芸場CDブック』(河出書房新社、2012) - 演目解説
- 柳家権太楼 著『落語家魂! : 爆笑派・柳家権太楼の了見』(中央公論新社、2018)
- 神田松之丞 著『神田松之丞 講談入門』(河出書房新社、2018) - 長井好弘 編・文
- 『噺家が詠んだ昭和川柳 落語名人たちによる名句・迷句 500』美濃部由紀子 編集協力[注釈 3] (メイツ出版、2019)
- 伊藤一樹 著『落語レコードの世界 ー ジャケットで楽しむ寄席演芸』(DU BOOKS、2019) - 解説
- 神田山陽 (二代目) 著『桂馬の高跳び 坊っちゃん講釈師一代記』長井好弘 編集協力(中公文庫、2020[注釈 4])
雑誌
[編集]- 「ニュースのキーパーソン(77)桂三枝 落語家 テレビで大活躍の人気男 落語の復権目指し寄席を作る」『日経ビジネスassocié』第5巻第23号6-8頁(日経BP社、2006-10-03)CRID 1520290883739116800、ISSN 1347-2844
- 落語の歴史がスイスイわかる オススメCD&DVD特選30『中央公論』ISSN 0529-6838(中央公論新社、2008-04)第123巻第4号230-239頁。CRID 1524232505191009536
- 「特集読み物 大衆演芸をめぐる空席の名跡」『歴史読本』第56巻第10号186-193頁(Kadokawa、2011-10)CRID 1522825129778323840
- 「したたかで、のらりくらり :「禁演落語」を復活させた落語界」『新聞研究』第771号64-66頁(日本新聞協会、2015-10)CRID 1523951029876468224、ISSN 0288-0652
- 「寄席定席と落語記者の五十年」『悲劇喜劇』第70巻第1号22-24頁(早川書房、2017-01)CRID 1523106604646996096、ISSN 1342-5404
- 「胸のすくタンカや格調高い読み口など名演の数々 講談レコード・CDにあふれる『言葉の力』」『金曜日』第29巻第28号30-31頁(金曜日、2021-07-23)CRID 1521980706112305280
- 雑誌『東京人』
不定期に掲載、共著者名を示す。(都市出版、ISSN 0912-0173)
- 柳家 喬太郎「人気噺家インタビュー 三遊亭圓朝だって新作落語家なんですよ」』『中央公論』第123巻第4号(中央公論新社、2008-04)240-247頁CRID 1520291855158313472、ISSN 0529-6838
- 大友 浩「今が聞きどき、旬の噺家30人」第16巻第12号50-61頁(2001-11)CRID 1522825130198263552、CRID 1523669554606877440
- 「押し寄せる世代交代の波 新作落語は、寄席を救えるか」(2004-09)第19巻第9号90-95頁。CRID 1520854805158539520
- 「今が聴きどき 噺家名鑑」(2005-09)第20巻第9号50-59頁CRID 1522262179713743488
- 桂 三枝 聞き書き「平成の大看板に聞く(3)桂三枝--上方から落語パワーを発信していきまっせ!」)第20巻第9号34-39頁(2005-09)CRID 1523669554606877440
- 「この芸人に注目!」(2006-02)第21巻第3号、148-151頁CRID 1521699230671178752
- 桂 歌丸、辻原 登「対談 噺家にして稀代の書き手」(2007-09)第22巻第10号18-25頁。CRID 1520854805363118464
- 小沢 昭一「昭和の『色里』放浪記 遊廓に行くと、人柄が出ちゃう」(2009-04)第24巻第4号40-43頁。CRID 1523106605733502208
- 柳家 小満ん「浅草、蔵前、日本橋… ぶらり、古川柳の「江戸」を歩く。」(2012-04)第27巻第5号30-37頁。CRID 1520573330212980480
- 『Themis』に連載
(第19巻第6号–第20巻第12号)(東京 : テーミス)
- 「(1)新連載・ああ憧れの女道楽」(2010-06)第19巻第6号93頁CRID 1522543655197841664
- 「(2)浪曲師は90歳過ぎから」(2010-07)第19巻第7号93頁CRID 1523951030634880000
- 「(3)恋し懐かし「寄席の口上」」(2010-08)第19巻第8号93頁CRID 1521699228454341376
- 「(4)言葉の力、講釈の芸」(2010-09)第19巻第9号93頁CRID 1520854805405308800
- 「(5)「道中付け」が引き出すもの」(2010-10)第19巻第10号93頁CRID 1523106605374458624
- 「(6)歌と俳句と滑舌と」(2010-11)第19巻第11号93頁CRID 1521980705438483968
- 「(7)「和」のストレス解消法」(2010-12)第19巻第12号93頁CRID 1523669554949706496
- 「(8)名フレーズを探して」(2011-01)第20巻第1号93頁CRID 1522262179602406528
- 「(9)木馬亭へ行こう」(2011-02)第20巻第2号93頁CRID 1524232504883939840
- 「(10)舟唄のある風景」(2011-03)第20巻第3号91頁CRID 1520854805473876480
- 「(11)トルコで聞いた歌」(2011-04)第20巻第4号91頁CRID 1521980704848095232
- 「(12)「寿限無」の誘惑」(2011-05)第20巻第5号93頁CRID 1520291853551786240
- 「(13)映画の中の噺家たち」(2011-06)第20巻第6号93頁CRID 1520010380903261952
- 「(14)『たほいや』を追い続けて」(2011-07)第20巻第7号93頁CRID 1523106605025599360
- 「(15)寄席で見つけた『いい話』」(2011-08)第20巻第8号93頁CRID 1520854804970524800
- 「(16)歌丸が語る『昔の大喜利』」(2011-09)第20巻第9号93頁CRID 1521699230171239680
- 「(17)怖い『牡丹燈籠』」(2011-10)第20巻第10号91頁CRID 1523106605248671488
- 「(18)熱海、岩波、時代小説」(2011-11)第20巻第11号91頁CRID 1521417754672592768
- 「『七五調』は世界を救う 月日がたつのは…」(2011-12)第20巻第12号91頁CRID 1522543654827648128
録音資料
[編集]- 『花緑・きく姫の落語がいっぱい』(全3巻)長井好弘 監修(TDKコア 2003)
- 『ぶらり落語散歩』監修・解説(コロムビアミュージックエンタテインメント、2010)
- 「日本橋編」
- 「浅草編」
- 「上野編」
碑文
[編集]外部リンク
[編集]- 長井好弘 (@tasukevic) - X(旧Twitter) 読売新聞在籍時(2011年4月)からの個人アカウント。
- 長井好弘's eye - 読売新聞オンライン
- 活字文化公開講座「爽やかに時代を斬る」佐伯泰英×長井好弘(2007.2.10) - 活字の学び 21世紀活字文化プロジェクト (読売新聞オンライン)
- 【伯山トーク】神田松鯉×神田伯山×長井好弘「講談の過去・現在・未来」(2021.12.21) - youtube 神田伯山ティービィー
- 長井好弘さんに、訊いてみた。Vol.1「長井さん、寄席演芸界にかかわるきっかけはなんでしたか?」(聞き手:神田松之丞) (アーカイブ版、2018年11月7日時点)
- Vol.2、3は[リンク切れ]
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 出版情報登録センター(JPRO)の著者紹介より(2018年時点)「(前略)読売新聞編集委員。都民寄席実行委員長。浅草芸能大賞専門審査員。「よみうり時事川柳」五代目選者(後略)[3]。」
- ^ 江戸netでの連載「たすけの寄席定点観測「新宿末広亭」の書籍化。新宿末広亭に1年にわたって通いつめ(平成11年5月下席~平成12年5月中席)、全番組を記録する。途中、筆者が心筋梗塞で入院した時期には、友人が代理を務めた。
- ^ 奥付等に名前は無いが、本に名前入りでコラムや解説を書いている。また「はじめに」で美濃部由紀子が「作家であり長年「読売時事川柳の選者でもある長井好弘先生にご相談したところ、本として出版することになりました」とある。
- ^ 文庫版のみ。奥付に名前がある。
出典
[編集]- ^ a b c “君は「南海」を「何回」聴いたか?~~上方講談への誘い”. 読売新聞オンライン (2021年11月26日). 2022年10月31日閲覧。
- ^ “長井 好弘(ながい よしひろ)|2016都民芸術フェスティバル 公式サイト”. tomin-fes.com. 東京都歴史文化財団. 2022年10月31日閲覧。
- ^ 桂歌丸 著、長井好弘 編『歌丸不死鳥ひとり語り』中央公論新社〈中公文庫 ; か87-1〉、2018年8月。ISBN 978-4-12-206622-9 。2024年8月5日閲覧。
- ^ 長井好弘(@tasukevic). “わたくし、5月末日をもって40数年勤めた新聞社を退職しました。”. twitter. 2020年6月1日閲覧。
- ^ 一龍斎 春水(@itiryusai) (2021年11月29日). “西巣鴨善養寺境内に、我が師一龍斎貞水の顕彰碑建立。”. twittter. 2022年4月1日閲覧。 “碑の解説文は長井好弘先生。”