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駿河国の式内社一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本古典全集に収録された『延喜式』巻9の「駿河國」の部分[1]

駿河国の式内社一覧(するがのくにのしきないしゃいちらん)は、『延喜式』第9巻・第10巻「神名帳上下」(延喜式神名帳)に記載のある神社、いわゆる「式内社」およびその論社のうち、駿河国に分類されている神社の一覧。

また『延喜式』神名帳の編纂当時に存在したが同帳に記載の無い神社、いわゆる「式外社」についても付記する。

式内社

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『延喜式』神名帳では、大社1座1社(名神大社)・小社21座21社の計22座22社を記載。

(凡例)

1)「神名帳」列は、『延喜式 上巻』(大岡山書店、昭和4年、国立国会図書館デジタルコレクション)等における『延喜式神名帳の記載を基に作成。社名表記は神社史料集成(5を参照)における字体(異体字がある場合には新字体・通用性の高い字体を使用)を基準とした。読みの「-」部分は、「神社」以外で仮名が振られていない部分。「○座」は座数を表し、一座の場合は記載していない。
2)格の「名神大」は名神大社を、「大」は式内大社(名神大社除く)を、「小」は式内小社を意味する。付記は社名とともに記されているもので、一部は「式内社#式内社の社格」を参照。
3)比定社が複数ある場合、最も有力なものを無冠で示し、他の論社には「(論)」を冠した。
4)本来の式内社とは認めがたいものの、式内社を合祀したなどその後継を主張するもの、その他参考の神社には「(参)」を冠した。

5)「集成」列は神社史料集成(國學院大學21世紀COEプログラム「神道・神社史料集成」)における神社項へのリンク先を記載。
神名帳 比定社 集成
社名 読み 付記 社名 所在地 備考
益頭郡 4座(並小)
神神社 ミワノ 神神社 静岡県藤枝市岡部町三輪
飽波神社 アクナミ 飽波神社 静岡県藤枝市藤枝
那閉神社 アヘノ 那閉神社 静岡県焼津市浜当目
焼津神社 ヤキツノ 焼津神社 静岡県焼津市焼津
有度郡 3座(並小)
伊河麻神社 イカマ 伊河麻神社 静岡県静岡市駿河区稲川
池田神社 イケタノ 池田神社 静岡県静岡市駿河区池田
草薙神社 クサナキノ 草薙神社 静岡県静岡市清水区草薙
安倍郡 7座(並小)
足坏神社 アシツキノ 足坏神社 静岡県静岡市葵区足久保奥組
神部神社 カムヘノ 神部神社 静岡県静岡市葵区宮ケ崎町 駿河国総社
静岡浅間神社の一社
建穂神社 タケホノ 建穂神社 静岡県静岡市葵区建穂
中津神社 ナカツ 住吉神社 静岡県静岡市葵区一番町
小梳神社 ヲクシ 小梳神社 静岡県静岡市葵区紺屋町
白沢神社 シラサハノ 白澤神社 静岡県静岡市葵区牛妻
大歳御祖神社 オホトシ- 大歳御祖神社 静岡県静岡市葵区宮ケ崎町 静岡浅間神社の一社
廬原郡 3座(並小)
御穂神社 ミホノ 御穂神社 静岡県静岡市清水区三保 駿河国三宮
久佐奈岐神社 クサナキノ 久佐奈岐神社 静岡県静岡市清水区山切
豊積神社 トヨツミノ 豊積神社 静岡県静岡市清水区由比町屋原 駿河国二宮
(論)豊由気神社 静岡県静岡市清水区庵原町
富士郡 3座(大1座・小2座)
倭文神社 シトリノ 倭文神社 静岡県富士宮市星山
浅間神社 アサマノ 名神大 富士山本宮浅間大社 静岡県富士宮市宮町 駿河国一宮 [1]
富知神社 フヂノ   (論)富知神社 静岡県富士宮市朝日町  
(論)富知六所淺間神社 静岡県富士市浅間本町
駿河郡 2座(並小)
丸子神社 マロコノ 丸子神社
(丸子浅間神社)
静岡県沼津市丸子町
(静岡県沼津市浅間町)
桃澤神社 モモサハ (論)桃澤神社 静岡県沼津市青野
(論)桃澤神社 静岡県駿東郡長泉町元長窪

式外社

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『延喜式』神名帳の編纂当時に存在したが、同帳に記載の無い神社。

文献 比定社 集成
神名 記事 社名 所在地 備考
大井神 『日本三代実録』貞観7年(865年)12月21日条 大井神社 静岡県島田市大井町

脚注

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  1. ^ 正宗敦夫編纂『延喜式』2巻、日本古典全集刊行會、1929年、129頁。

参考文献

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  • 皇典講究所・全国神職会校訂『延喜式 上巻』(大岡山書店、昭和4年) - 国立国会図書館デジタルコレクション
  • 『延喜式 第2』(日本古典全集刊行会、昭和4年) - 国立国会図書館デジタルコレクション

外部リンク

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