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2016年調査権限法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2016年調査権限法
: Investigatory Powers Act 2016
提出者テリーザ・メイ
適用地域イングランドおよびウェールズスコットランド北アイルランド
日付
裁可2016年11月29日[1]
現況: 改正済み
法律制定文

2016年調査権限法(2016ねんちょうさけんげんほう、英語: Investigatory Powers Act 2016)は、2016年11月に成立したイギリス法律である。電話電子メール携帯電話のメッセージ・インターネット閲覧履歴といった情報アクセスする幅広い権限を、警察情報機関に付与している[2][1]

米国愛国者法などと同様に、テロ対策が目的であるとして立案された[1]。成立前からプライバシー侵害が懸念されていたが、成立後も「国民への監視について前例のない水準の権力」を与えるとして、20万人以上が撤廃を求める請願署名している[2]。また、情報技術大手企業フェイスブックグーグルツイッターマイクロソフトヤフーなどが反対の姿勢を示している[2]

欧州司法裁判所は2016年12月21日、この法律が厳密な必要性から逸脱しており、市民のプライバシーの侵害にあたり違法である、との判断を示し、データ収集と監視は重大犯罪に限定すべきだとした[2]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c 英国で「調査権限法」が成立--ネット利用者のプライバシーに懸念”. 朝日インタラクティブ (2016年11月30日). 2017年5月27日閲覧。
  2. ^ a b c d 英の調査権限法は「違法」、プライバシー侵害 欧州司法裁”. CNNニュース (2016年12月22日). 2017年5月27日閲覧。