2021年12月のアメリカ合衆国の竜巻
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このページ名「2021年12月のアメリカ合衆国の竜巻」は暫定的なものです。(2021年12月) |
スーパーセルのコラージュ | |
種類 | 温帯低気圧 冬の嵐 竜巻の発生 |
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発生日 | 2021年12月10日 |
期間 | 13時間 |
消滅日 | 2021年12月11日 |
最低気圧 | 974 mbar (28.8 inHg)[1] |
竜巻確認 | 59 |
最高位1 | EF4竜巻 |
被害地域 | アメリカ合衆国 中央部、南部、中西部 |
1最も深刻な竜巻被害については改良藤田スケールを参照 |
2021年12月のアメリカ合衆国の竜巻(2021ねん12がつのアメリカがっしゅうこくのたつまき)では、 2021年12月10日から12月11日にかけてアメリカ合衆国で多発した一連の竜巻とそれによる災害について述べる。
概要
[編集]2021年12月10日深夜から11日未明にかけて、アメリカ中部・南部を複数の竜巻が襲った。ケンタッキー州など少なくとも8州で、50以上の竜巻が確認された[2]。
当時としては季節外れの暖かさだった所に強い寒気が南下し、それによって形成された活発な前線に沿うように積乱雲が急発達したために、竜巻が多発したものとみられている[3]。
発生した竜巻の1つは、アーカンソー州からケンタッキー州にかけて400km以上の範囲を襲ったとみられ、過去最長記録である可能性がある[4]。
アメリカ中部、南部は、通称「竜巻街道」として知られているが、気候変動でルートが東寄りとなったとの見方も示されている[5]。
被害
[編集]一連の竜巻は、各地に大きな被害をもたらした。主要メディアによると、5州で90人の死亡が確認された[6]。
過去10年間で最悪の竜巻被害になるとみられ[7]、バイデン大統領は「歴史上最大規模の竜巻被害」と言及し[8]、ケンタッキー州への非常事態宣言を承認した[9]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “WPC surface analysis valid for 12/12/2021 at 03 UTC”. wpc.ncep.noaa.gov. Weather Prediction Center (December 12, 2021). December 13, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。December 12, 2021閲覧。
- ^ “米竜巻、死者100人超か 8州で50個発生、異例の12月”. 時事通信. 2021年12月13日閲覧。
- ^ “アメリカで竜巻多発し大きな被害 季節外れの暖かさと強い寒気の影響”. ウェザーニュース. 2021年12月12日閲覧。
- ^ “米竜巻 ケンタッキー州の死者、100人超の恐れも”. CNN.co.jp. 2021年12月12日閲覧。
- ^ “アメリカで「史上最大級の竜巻」死者少なくとも30人 季節外れ、気候変動で被害拡大か 「竜巻街道」で50個以上”. 東京新聞. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “米南部や中西部の竜巻被害 捜索活動を終了 死者5州で90人に”. NHK NEWS WEB. 2021年12月21日閲覧。
- ^ “米、過去10年で最悪の竜巻、死者100人超か 知事は声を震わす(朝日新聞デジタル)”. Yahoo!ニュース. 2021年12月12日閲覧。
- ^ “米竜巻、30人以上の死亡確認 南部など100人超犠牲か:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2021年12月12日閲覧。
- ^ 「米中西部・南部で竜巻、死者100人超か ケンタッキー州に非常事態」『Reuters』2021年12月12日。2021年12月12日閲覧。