出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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さ 教科書体
書き順

日本語

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助詞

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終助詞

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  1. 主張を強調する。反駁を表す。
    • 僕にだってやれる
  2. (沖縄の方言)事態の軽い強調を表す。〜のだ。よ。
    • ついさっき起きてきた
  3. 気楽に構えたり、投げやりな気持ちをこめたりする
    • まあ、気にしない
  4. (「と」や「って」などに後続して)直接経験していないことを紹介する。伝聞を表す
    • 昔々、おじいさんがおったと
  5. (やや古)疑問詞疑問文で、疑問の語気を表す
    • どうしたの
  6. 文節の切れ目に入れて、語調を整えたり、話が続くことを示したりする。ほぼ同用法の助詞「」に比べて相手に確認する意が弱い。
    • そこで、僕が、言ったんだよ

格助詞

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  1. 東北方言などで、動作や作用の向けられる方向・場所・相手を示す。「」が変化したもので、「」に相当。
    • おら東京行ぐだ

感動詞

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さあの形もとる

  1. 人を誘うことを表す
    • 、行こう。
  2. 驚いたり、困っていることを表す
    • 、どうしよう

接頭辞 

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  1. 】 語調を整える。実質的な意味はないが、時に美化して言う。
  2. 田植えの時期に関係のあることを表す。
  3. 早い時期のものを表す。
  4. 強調する
  5. 時間を表す語について、その先のものを表す
    • 来年

接尾辞

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  1. (形容詞・形容動詞の語幹に加えて)程度、そうであることを示す名詞を作る。
    • 楽し
    • 静か
    • 暖か
    • 金欲しの犯行

参照

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漢字

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Wiktionary:漢字索引 音訓 さ#サ参照

文字コード

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古典日本語

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代名詞

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  1. そいつ

関連語

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副詞

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  1. そう。そのように。

関連語

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接頭辞

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  1. (名詞・動詞・形容詞に付いて)語調を整え、語意を強める。

用法

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上代日本語においては、接頭辞「さ」を無意志性の主語に、接頭辞「」を意志性の主語に用いた。[1]

接尾辞

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  1. (形容詞・形容動詞の語幹に加えて)程度、そうであることを示す名詞を作る。
    • 恋し
    • 寂し
  2. 和歌末句の形容詞の語幹に付き、上の「)」と呼応して)全体を体言化し、感動の意を表す。
  3. (動詞の終止形に付いて)その動作の行われつつある時・場合の意を表す名詞を作る。
    • 行く
  4. (名詞または動詞の連体形に付いて)方向を表す名詞を作る。
    • 入る