しる

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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シル も参照。

日本語

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動詞

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しるる、る】

  1. ある事物についての知識持つ得る
    • この世界に入って初めて知った。
    • その機械の使い方なら彼が良く知っている。
    • 詳しいことは知らない。
    • それは知らなかった。(≒いま知った)
  2. 面識がある。
    • その人なら知ってます。
    • 識った仲なので気安い。
  3. 記憶している。認識している。
    • どうやら知る彼とは違うようだ。
  4. 経験して身につける。覚える。わかるようになる。
    • 酒の味を知る
  5. 能力がある。本質を理解している。
    • 彼は泳ぎを知らなかった。
    • 将棋ならある程度は知っています。
    • 経済を知らない政治家。
  6. (婉曲)性交する。体験する。
    • 人はその妻エバを知った。彼女はみごもり、カインを産んで言った、「わたしは主によって、ひとりの人を得た」。(旧約聖書創世記第4章1(日本聖書協会翻訳、1955年))
      • 「(英)"And Adam knew Eve his wife"」「(羅)"Adam vero cognovit Havam"」「(希)"ΑΔΑΜ δὲ ἔγνω Εὔαν"」などの翻訳。
    • 女を知る
  7. 所在する場所を把握している。
    • 僕のマグカップ知らない?
    • すみません。うちの子知りませんか。どこに行っちゃったんだろう。
  8. (否定や反語などの形で)関知する。
    • そんなの知ったことか。
    • いまさら泣きついたって知りませんよ。
  9. 自覚する。悟る。認める。
    • 僕はこの街では異端者であることを識った
    • 彼我の戦力差を識る
  10. 区別する。はっきり分ける
    • 正否を識る

活用

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語源

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古典日本語しる」 < 日本祖語 *siru

発音

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用法

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「識る」表記は2、9、10の意味の場合に用いられることが多い。「知る」には「表面的なことを見聞きして認識する」、「識る」には「認識したものを区別し、脳で培う」というニュアンスが含まれているが、現代では特に区別しない。なお、「詳しく分析・調査して理解する」という意味で「る」表記が用いられることもごく稀にある。

関連語

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参照

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翻訳

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名詞

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語義2。写真は味噌汁

しる

  1. 物から出てくる液体
  2. (料理) 液状の料理。
    • 味噌すする
    • 嘘は河豚ふぐじるである。その場限りでたたりがなければこれほどうまいものはない。(夏目漱石『虞美人草』)
      これ以外にも「豚汁とんじる、ぶたじる」などの複合語において、しるはしばしば連濁する。

発音

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関連語

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翻訳

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語義1
語義2

沖縄語

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語源

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琉球祖語 *siro < 日本祖語 *siro

名詞

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しる

  1. しる
  2. () しろ
  3. しろ
  4. わり。

類義語

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古典日本語

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動詞:知る

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しるる】

  1. (現代日本語に同じ)知識を持つ。
  2. 経験する。
  3. う。

活用

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し-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

しる【知る】

  1. 知られる。

活用

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し-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
るる るれ れよ
語源
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日本祖語 *siru

発音
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二拍動詞一類(?)

動詞:領る

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しるる、る、る】

  1. 統治する。支配する。知行する、おさめる。
    • ときは今 あめがしたしる 五月かな
      明智光秀が「本能寺の変の前の連歌の席における発句と伝えられるもの。「あめがしたしる」を「あめが・したしる」と読むと「雨が滴る」の意となるが、「あめがした・しる」と読むと「天下を支配する」の意となる。
  2. 領有する。占有する。

活用

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し-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

派生語

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動詞:痴る

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しるる】

  1. ぼうっとする。おろかになる。
  2. ものきである。

活用

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し-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
るる るれ れよ