ひとえ
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日本語
[編集]語源
[編集]発音
[編集]名詞
[編集]- (植物学) 花びらが単弁であること。
- そのものしかないこと。
- ひとえもの、に同じ。
- そこで、栞(しをり)代りに、名刺を本の間へはさんで、それを籐椅子の上に置くと、先生は、落着かない容子(ようす)で、銘仙の単衣(ひとへ)の前を直しながら、ちよいと又、鼻の先の岐阜提灯へ眼をやつた。(芥川龍之介『手巾』大正5年)
- びっくりして見上げましたら、それは古い白縞(しろじま)の単物(ひとえ)に、へんな簑(みの)のようなものを着た、顔の骨ばって赤い男で、向うも愕(おどろ)いたように亮二を見おろしていました。(宮沢賢治『祭の晩』)
- 単(ひとえ)の着物を羽織りたい / ま夏の時季が訪れた / けれども私の白い単は / 恰(あたか)も乞食の着物の様によごれている(今野大力『やるせなさ』1924年)
- (衣類, 略語) ひとえぎぬ。
- (俗語, 略語) 一重瞼。