ポケモンWikiでは記事の投稿、加筆、検証、修正等参加、協力してくださる方を必要としています。方法や詳細はポケモンWikiに投稿するにはをご覧ください。

ポケットモンスターSPECIAL 第3章

提供:ポケモンWiki
ナビゲーションに移動検索に移動

第3章は、漫画ポケットモンスターSPECIALにおける物語の3つめのまとまり。ポケットモンスターSPECIAL第8巻第15巻に収録。話数は第91話"VSヤミカラス"第180話"最終決戦XIV"までの90話。

世界観

舞台は第2章までのカントー地方から一転してポケットモンスター 金・銀クリスタルバージョンに登場するジョウト地方。ゲームと同様に歴史ある地方として描かれ、数百年前の伝説が物語の重要なカギを握るようになった。カントー地方と隣接しているということもあり、前作のキャラクターが再登場することも多い。但し、物語の中盤までは今までのキャラが登場しない。またジョウトのジムリーダーは、それぞれがジムリーダーという以外にも何らかの職業を持つ設定になっている。おなじみの組織立った悪役としては、新生ロケット団を率いる"仮面の男"が登場。

主人公ゴールド。さらに、途中からシルバークリスタルが加わる。第3章では主人公が勘違いから旅をすることになり、その途中で旅の目的が新生ロケット団を倒すことに変わっていくストーリーとなる。旅の目標が強くなることではないため、主人公がジムリーダーに挑戦して回るということはないが、ジムリーダーと接触するようになっている。

ストーリー

ワカバタウンの大きな一軒家にゴールドという少年が住んでいた。ゴールドの家は何十匹というポケモンであふれ返っており、町でも有名だった。ある日ゴールドがウツギ博士に呼ばれて研究所を訪れると、シルバーという少年に研究所が襲われてウツギのワニノコが盗まれていた。ゴールドは偶然居合わせたヒノアラシと手を組んでシルバーを倒そうとするが、圧倒的な実力差の前に敗れ、シルバーは逃走してしまう。

その後ゴールドはバトル中に自分のポケモンが入ったモンスターボールが詰まっているバッグを紛失したことに気づく。ゴールドはシルバーがバッグを盗んだものと思い、地の果てまでもシルバーを追いかけて大切なポケモンを取り返すことを決意する。こうしてシルバーを追ううちにゴールドはジョウトを1周してしまうことになる。さらに旅の途中で成り行き上バトルの特訓をしたり強大な悪と戦うことになり、最終的にはシルバーやクリスタルを巻き込んで悪の組織に戦いを挑むことになる。

登場キャラクター

本章以降も登場するキャラクターについては、本章時点でのあらましを述べる。

詳細は各キャラクターの個別ページや該当節を参照。

主人公

ゴールド
本作のメイン主人公となる少年。口が荒くて調子に乗りやすい性格だが、ハートは熱い正義漢。一方的にシルバーをライバル視しており、互いに反目しあうも、やがて共に戦うようになる。モデルは金・銀バージョンの男主人公
シルバー
無口で冷静。幼い頃から仮面の男のもとで育てられたため、人のものを盗む、ポケモンで人を攻撃するなど悪役的な行動をとる。身軽でアクロバティックな動きが得意。モデルは金・銀バージョンのライバル
クリスタル
第3章の中盤からメイン主人公となる少女。「捕獲のプロ」と呼ばれており、ポケモンを捕まえることにおいては右に出るものはいない。普段は親切で温厚な性格だが、ポケモン捕獲になると急に気性が荒くなる。モデルはクリスタルバージョンの女主人公

新登場人物

ウツギ
ワカバタウンに住む学者。若くして博士になった秀才だが、経験不足のせいか多少頼りない部分があり、トレーナーの世界についての知識が乏しい。特にポケモンの卵についての研究を進めている。3章中盤からはオーキド博士と協力して研究をする。
たんぱんこぞう ゴロウ
ウツギ博士の助手として登場し、ゴールドの友人となる。
ゴールドのママ
ゴールドに似てあまり細かいことを気にしない性格。「グレン火山風ハンバーグ」が得意料理。
クリスタルのママ
「~だぴょん」が口癖で、母親とは思えないほどノリの軽い性格。しかし、一度怒り出すと性格が一変し、急に真剣になって威厳が出る。クリスタルの気質は彼女譲りである。普段はソーナンスを連れて旅をしている。
ヒデノリ
イエローのおじに当たる釣り人。イエローに釣りを教えたのは彼だという。明るくカラッとした性格。かなりのトラブル体質で、育てや婆さんに捕まってこき使われたり、ルギアとの戦いや仮面の男との決戦に巻き込まれるなど、常に厄介ごとに付きまとわれる。第1章終盤に登場している。
ガンテツ
ヒワダタウンに住む頑固一徹のモンスターボール職人。ぼんぐりを加工してボールを作ることができる。ガンテツのボールは特別な効果があるが、市販のボールより使いこなすのが難しいという。孫娘のチエと一緒に暮らす。珍しいGSボールの作り方を知っている数少ない人物。
チエ
ガンテツの孫娘。山に住むヒメグマを欲しがっている。
育て屋の老夫婦
コガネ近郊でポケモン育て屋をしている。穏やかで控えめな育てや爺さんに対し、婆さんは元気ハツラツで人使いが荒い。職業柄からポケモン育成の腕はトップクラスで、バトルの戦術についても詳しい。風船を膨らます内職をしている。オーキドやガンテツ、ヤナギとは昔からの親友。
クルミ
コガネラジオに出演している。いつもガンガン突っ走るアカネに振り回されがち。ドーブルの「ドブルくん」を連れている。
ハヤト
飛行使いのキキョウシティのジムリーダーであり、警察官でもある。父・ハヤテの後をついでリーダーとなる。32番道路での苦戦の末に捕まえたエアームドが主力ポケモン。
ツクシ
虫使いのヒワダタウンのジムリーダー。ジョウト遺跡調査隊のリーダー格でもある。子供ながらバトルの腕や知識は一級。男だが、童顔なのでゴールドに女と見間違えられるほどである。アルフのいせきの発掘に力を入れている。根元の部分にボールが付いた虫取り網を持っており、これでポケモンを捕まえる。
アカネ
ノーマル使いのコガネシティのジムリーダーであり、芸能人でもある。元気いっぱいで負けん気が強く、マイペースな性格。クルミと一緒にラジオ番組に出演している。コガネ弁(関西弁)で話す。負けたり悪いことが起こるとすぐに泣き出してしまう。
マツバ
ゴースト使いのエンジュシティのジムリーダー。「千里眼を持つ男」と言われており、念視能力で物のありかを突き止めることができる。この能力を活かして物探し屋をしている。ただし、自分の欲しい物は探し当てられないという。エンジュシティの伝説に記されるホウオウに会うことが夢。バトルでは補助技で相手の体力やppを削り取るのが得意。
シジマ
格闘使いのタンバシティのジムリーダー。グリーンにポケモンバトルを教えた師匠である。道場を開いており、シジマの指導力はかなりのもの。しかし『トレーナーもポケモンとともに自分を鍛える』という厳しい方針のために、弟子は全員逃げてしまった。ハヤテとは仲のよい旧友。
ミカン
鋼使いのアサギシティのジムリーダー。心優しく、エンジュシティの大地震の際には先陣切って復興に力を貸すなど献身的な面がある。使うポケモンはトゲチックデンリュウなどタイプにばらつきがある。昔は岩タイプを専門としていた。
ヤナギ
氷使いのチョウジタウンのジムリーダー。彫刻作りが得意であり、氷の像を作って生計を立てている。住まいは断崖絶壁に挟まれた崖下にあり、氷でできたドームの形をしている。家の中も氷で覆われている。ヤナギ自身は滅多に家から出ず、買い出しや彫刻作品の運搬はすべてポケモンがやっているという。言葉遣いが丁寧で腰が低く、とても謙虚なので人々から慕われている。東西ジムリーダー対抗戦ではジョウトの主将を務めた。
イブキ
ドラゴン使いのフスベシティのジムリーダー。常にムチを携帯している。プライドが高く、絶対に負けを認めない。りゅうのあなを修行場所にしている。フスベシティ長老の孫である。いとこに当たるワタルを兄者と呼んで慕っており、第2章で消息を絶ってからワタルを探している。ワタルの父がトキワシティの女性と結婚したため、イブキの家系がフスベシティの長の跡取りとなった。
ハヤテ
ハヤトの父。口に葉のような物をくわえている。シジマの旧友で、タンバジムを訪れたところをスイクンに襲撃される。ハヤトと同じくエアームドが主力ポケモン。
アンズ
毒使いのセキチクシティの新ジムリーダーであり、忍者でもある。高いジャンプ力を誇り、天井からぶら下がるなど軽い身のこなしが特徴。父親のキョウから忍として主君(サカキ)に仕えるように言われていたが、キョウが失踪したのをきっかけに目標を見失う。父親のあとを継いだハヤト、仕えるべきトレーナーを探すスイクンに共感を持っている。理解不能な難しい言葉でポケモンに指示を出す。
ミナキ
スイクンハンターと名乗る青年。スイクンを追い求めて10年。思い込みが激しく、周りのことがあまり視界に入っていない。マジシャンのような格好をしており、戦いの中でも手品を使って相手の目を欺くという戦法が得意。とうめいなスズを持っており、スイクンの水晶壁の中に出入りできる唯一の人物。スイクンへの執着心のあまり、身につけた道具や衣類にも水晶マークをいれている。
カーツ
仮面の子供たち(マスクド・チルドレン)の一員で、新生ロケット団の男幹部。多少熱くなりやすい性格。セキエイ高原、エンジュシティなど様々な場面で仮面の男の野望実現のために活躍してきた。17歳のときに仮面の男の手下になった。
シャム
仮面の子供たち(マスクド・チルドレン)の一員で、新生ロケット団の女幹部。いたって冷静な性格。セキエイ高原、エンジュシティなど様々な場面で仮面の男の野望実現のために活躍してきた。14歳のときに仮面の男の手下になった。
カリン
仮面の子供たち(マスクド・チルドレン)の一員で、悪タイプを得意とするトレーナー。第3章終了間際に登場し、仮面の男の最後の砦としてウバメのもりを守る。姉御系の攻撃的な性格で、1人称は「アタイ」。子供の頃からポケモンの扱いにかけては大人を軽く上回っていたという。11歳のときに仮面の男の手下になった。
イツキ
仮面の子供たち(マスクド・チルドレン)の一員で、エスパータイプを得意とするトレーナー。カリンとチームを組んでウバメの森を守る。道化師のような格好と動きをしており、陽気な性格。バトルを楽しむというのがモットー。他のトレーナーと違い、より強い刺激と楽しい暇つぶしを求めるため、自ら進んで仮面の男の配下に加わる。8歳のときに仮面の男の手下になった。
仮面の男
別名マスク・オブ・アイス。ロケット団残党軍を束ねる新たな首領。使うポケモンはデリバードデルビルゴースアリアドスとタイプがバラバラだが、中でも特に強力な氷攻撃を得意とする。仮面とマントを着用しており、素顔は見えない。バトルの腕はかなり高い。
9年前、ホウオウを使って各地から才能のある子供たちをさらい、自分の手下として従わせた。こうしてできた子供によるチームが仮面の子供たち(マスクド・チルドレン)である。仮面の男は子供たちに幼い内からスパルタ教育を行い、ポケモンバトルのエリートに育て上げて野望実現のための手駒とした。表向きには配下の子供たちをただの道具のように扱っているが、裏では子供たちを愛している一面もある。
その正体はチョウジジムリーダーのヤナギ。空気中の水分を集めて凍らせ、それを人の形にしてできた氷のロボットを『仮面の男』として操っていた。氷人形の力で、氷の盾を作って攻撃から身を守ったり、冷気を放射して敵を凍らせたりできる。時にはダミー人形を作って自分とは別行動をさせ、自分から疑いの目をそらすように工作している。目的はウバメの森の祠に現れるセレビィを捕まえて過去に戻り、昔死なせてしまった自分のラプラスを取り戻すこと。

その他の登場人物

レッド
グリーン
ブルー
オーキド博士
第3章ではオーキド研究所のジョウト第2分室に出向いており、ウツギと一緒に研究している。ゴールドの根気に負けてポケモン図鑑を渡すほか、クリスタルにポケモン図鑑の完成を依頼する。
マサキ
タケシ
カスミ
スイクンに選ばれたジムリーダー。レッドに好意を寄せているが、イエローとの関係で悩んでいる。東西ジムリーダー対抗戦ではアカネと戦う。
マチス
ライコウに選ばれたジムリーダー。ジョウトで復活したロケット団の新首領・仮面の男の正体を追っている。東西ジムリーダー対抗戦ではマツバと戦う。
エリカ
ジムリーダー対抗戦のカントーチームの主将を務めるジムリーダー。
ナツメ
第2章でカンナに付けられた氷の輪の傷を癒すため、シロガネやまの秘湯を求めてジョウトを訪れる。レッドに対して少し親切になっている。東西ジムリーダー対抗戦ではツクシと戦う。
カツラ
エンテイに選ばれたジムリーダー。エンテイの"命の炎"の力で体内のミュウツー細胞を焼き切ろうとする。東西ジムリーダー対抗戦ではイブキと戦う予定だったが、体調不良で欠席。
ポケモン大好きクラブ会長
ワタル
ロケット団中隊長 ケン
ロケット団中隊長 ハリー
ロケット団中隊長 リョウ
キョウ
シバ
理科系の男 アキヒト
キャンプボーイ ジュンジ

伝説のポケモン

ホウオウ
エンジュシティスズのとうに舞い降りると言われる伝説のポケモンで、『いと高き空 虹色の翼』が代名詞。ゲームの設定よりかなり巨大に描かれている。必殺技のせいなるほのおは超強力。野望実現のために仮面の男に狙われ続け、終盤でついに捕獲される。昔、エンテイライコウスイクンを作り出したポケモン。
9年前にはブルーとシルバーをさらい、仮面の男のもとへと届けた。
ルギア
うずまきじまに棲む伝説のポケモンで、『いと深き海 銀色の翼』が代名詞。ホウオウと同じくゲームよりかなり巨大に描かれる。強力なエアロブラストでホウオウのせいなるほのおに空気を送り込み、火力を上げる戦法が得意。3章の中盤で仮面の男に捕らえられ、手持ちに加えられる。2章の最終話にも登場した。
スイクン
クリスタル編の中心的存在となるポケモン。美しい姿で多くの人々を魅了するため、スイクンを追うトレーナーは多い。しかしジョウトじゅうの草むらを高速で駆け回っているので、捕まえるのはおろか出会うことも難しい。氷の鏡を作り出して相手を惑わせる、かぜおこしに細かい氷の刃を乗せて打ち出す、バブルこうせんで飛んでくるボールの勢いを止める、など様々な特技を持つ。危険に遭ったときは体の周りに「水晶壁」を張って身を守る。水晶壁は普通の攻撃では破れないが、とうめいなスズを持っていれば中に入ることができる。
3章では仮面の男に捕まったホウオウを助けようとしていたが、それを仮面の男に阻まれてやけたとうに封印されてしまった。その経験から単独では対抗できないと悟り、自分に協力してくれるトレーナーを探して各地を巡る。最後にはカスミをパートナーに決め、最終決戦に乗り出した。
昔、エンジュシティの「カネの塔」が落雷で火事になったときに巻き込まれて死んだポケモンの生まれ変わりだといわれている。その後、遺体にホウオウが命を吹き込んで復活した。スイクンはカネの塔の火を消した豪雨の化身だと言い伝えられている。
エンテイ
吼えると火山が噴火するという炎ポケモン。生命エネルギーに溢れた「命の炎」を使う。命の炎の力で凍死しかけたゴールドとシルバーを復活させたり、カツラの体の中にあるミュウツーの細胞を焼き切ったりと多くの人の命を救った。スイクンと同じくホウオウを助けるためにパートナーを探しており、最終的にカツラが選ばれた。
昔、エンジュシティの「カネの塔」が落雷で火事になったときに巻き込まれて死んだポケモンの生まれ変わりだといわれている。その後、遺体にホウオウが命を吹き込んで復活した。エンテイはカネの塔を燃やした業火の化身だと言い伝えられている。
ライコウ
背中に雨雲を背負っている電気ポケモン。雨雲のおかげでどこででも強力な電気攻撃を撃ち出す事ができる。スイクンと同じくホウオウを助けるためにパートナーを探しており、最終的にマチスが選ばれた。
スイクンやエンテイと同じくカネの塔の火事の後にホウオウに生み出されたポケモン。ライコウはカネの塔に落ちた落雷の化身だと言い伝えられている。
セレビィ
稀にウバメのもりの祠に現れると言われる幻のポケモン。「ときわたり」によって過去や未来を自由に行き来できる。捕獲するにはにじいろのはねぎんいろのはねからできた時を捉えるモンスターボール・GSボールを使わなければいけない。普段は祠の中にある異空間に住んでおり、人間はこの異空間の中に入ると無事ではいられない。仮面の男が追い求めていたポケモン。
サンダー
ファイヤー
フリーザー

作画交代について

ポケットモンスターSPECIAL作画担当の真斗が体調不良となったため、第9巻終了後を境に作画が真斗から山本サトシに交代した。そのため、3章前半(9巻以前)と3章後半(10巻以降)では画風がガラリと変わっている。違和感を減らすために9巻まで主人公として活躍していたゴールドとシルバーは消息不明という形で一旦舞台から下ろされ、代わりにクリスタルが新主人公として登場した。この時点から1年の間(2001年度)は"ポケットモンスターSPECIAL・クリスタル"という名前で連載されている。また作画交代は単行本の出版にも影響を及ぼし、結果的に第2章終了から第3章の単行本が出るまでに1年以上もかかった。

収録巻

関連項目

ポケットモンスターSPECIALの登場人物一覧#第3章

ポケットモンスターSPECIAL
第1章 - 第2章 - 第3章 - 第4章 - 第5章 - 第6章 - 第7章 - 第8章 - 第9章 - 第10章 - 第11章 - 第12章 - 第13章 - 第14章 - 第15章 - 第16章