アパラチア大陸は、中生代(2億5200万〜6600万年前)の白亜紀(1億50万〜6600万年前)に存在していた。アパラチア大陸(アパラチア山脈に由来した名称)は、西部内陸海路によってララミディア大陸と分断された島大陸である。この海路は 地殻変動、海面変動などの多数の要因によって約4000万年間北アメリカ大陸を東西に二分していた。海路は最終的に拡大し、白亜紀の終わりにダコタを横断し、メキシコ湾とハドソン湾に向かって後退した。この事とロッキー山脈の上昇に伴い、北アメリカ大陸に島群が飲み込まれた。後期白亜紀のセノマニアン期からカンパニアン期にかけて、アパラチアは残りの北アメリカ大陸から分裂した。西部内陸海路はマーストリヒチアン期まで存在していたが、最終的にララミディアとアパラチアは繋がった。これによりその動物相は孤立し、ティラノサウルス類、角竜類、堅頭竜類や曲竜類によって支配される北アメリカ西部(ララミディアとして知られる)の動物相とは大きく異なった発達をとげた。