ケタミン(英語: Ketamine)は、の解離性麻酔薬である。日本では麻酔薬のケタラール(第一三共)として静脈注射剤と筋肉注射剤がある。医薬品医療機器等法における処方箋医薬品・劇薬。解離性麻酔薬であるため他の一般的な麻酔薬と比較し、低用量帯では呼吸を抑制しない大きな利点がある(呼吸停止しにくい)。ケタミンは世界保健機関(WHO)による必須医薬品の一覧に加えられている。フェンサイクリジン(PCP)の代用物として合成された。筋肉注射が可能なので、動物の麻酔としてもよく使われる。 乱用のため日本では2007年より麻薬及び向精神薬取締法の麻薬に指定されている。2012年の世界保健機関薬物専門委員会は、深刻な乱用がある国でも、他の麻酔薬より使用しやすく安全なため、ヒトや動物の麻酔のために容易に利用できることを確保すべきであるとしている。そのため、向精神薬に関する条約による規制はない。