保生大帝(ほせいたいてい)とは、道教における神である。主に、福建省の閩南と台湾で信仰されている。元々閩南の郷土神であったが、移民により台湾へ渡って広く信仰を集めるようになった。称号は「生を保つ」ということで、医神として信仰を集めているが、それにあまりこだわらず、よろず祈願の対象ともなっている。大道公とも呼ばれ、また、泉州市花橋に保生大帝の廟(花橋慈済宮 (zh))があることから泉州一帯では花橋公とも呼ばれる。生前の名前呉夲については民衆の間ではほとんど誰も気にしないが、これにより呉真人とも呼ばれる。日本の書籍においてしばしば呉本と表記されているがこれは誤りである。宋代には大道真人、忠顕侯、忠顕英恵侯に封ぜられ、明代の1409年に万寿無極保生大帝に封ぜられた。