寝殿造(しんでんづくり)とは、平安時代から中世にかけての上層住宅の建築様式である。かつては東西に立派な対、南に大きな池を持つ左右対称の豪華な屋敷と考えられていたが、それは江戸時代の故実家の想像に過ぎず、その実態は階層により、時代により甚だ変化のあるものと見られている。寝殿造は中世に様々な技術の進歩や社会生活の変化の影響を受け、室町時代末から桃山時代に書院造へと変化し、現在の和風住宅の源流でもある。