『漢晋春秋』(かんしんしゅんじゅう)は、東晋の習鑿歯によって編纂された歴史書。47巻説(『晋書』習鑿歯伝・『隋書』経籍志)と54巻説(『旧唐書』経籍志・『新唐書』芸文志)があるが、現在は散逸している。ただ、裴松之が『三国志』の注釈を行う際に『漢晋春秋』から多く引用していることから注目され、清の・がそれぞれ逸文の収集にあたった。なお、書名は執筆当初は簡文帝の生母の鄭阿春(没後、太后とされる)の諱を避けて、漢晋陽秋とも称した。